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株価の上昇がなぜ悪い


今回の選挙で、反対勢力は、アベノミクスの効果は、円安と株価の上昇だけだとしていましたが、最近の円高と株価下落が顕著になると、アベノミクスは破たんし、円安と株価上昇に頼らない経済に転換すべきとしています。さんざん持ち上げておいて、都合が悪くなるとけなす、いったいどっちを向いているのでしょうか。


なぜ株価の上昇が悪いのでしょうか。


株価上昇のメリットを列挙すれば、それこそ数え切れないほどですが、私は以下の3点に集約できると思います。


1.株価は企業業績の反映なので、株価上昇は企業業績が向上している証拠となります。
結果としてとして、雇用と賃金の増加、経済のパイが拡大し、投資の増加と物価の上昇、輸入の増加と為替の下落、税収の拡大、企業の海外資産の価値の向上による更なる企業収益の向上、などなど。


2.株価水準は国の経済力を表わす指標となるために、国の将来に自信を持つようになります。
効果として、年金に対する信頼度が増し、出生率の向上、将来不安の減少による消費や生活の向上、などなど。


3.資産価値の向上による消費が拡大します。
効果として、非日常的な支出拡大による経済活性化。レジャー産業等への効果絶大、などなど。


そのため、どこの国でも、株価の上昇が経済に与える効果を認識して、株価の向上に努めています。中国などは、経済指標などをごまかし、公的資金で株価を支えています。株価が国力を表すからです。


株価上昇のデメリットは、もちろんたくさんあります。主なものは以下の2点ではないかと思います。


1.株を持っている人と持ってない人との逆資産効果により、格差が拡大します。
結果として、富が富裕層に集中する傾向による貧富の差の拡大、ブルーカラーからの不平による社会不安、勤労者のやる気の阻害、などなど。


2.資本と人材が、生産から金融に移行するため、なんでもお金で解決しようとします。
結果として、金融資本主義の蔓延、市場原理主義の台頭、などなど


今日問題になっている多くの事象は、行き過ぎた金融資本主義によるものといえます。そのため、アメリカなどでは若い人を中心とした反ウォールストリート運動が起こっています。


すべての事象には、光と影、表と裏があるように、株価の上昇についても、プラスマイナスがあります。ただ、株の所有者(長期の所有者、年金、保険、金融機関などの機関投資家、個人の株式保有者)などからすると、圧倒的に株価が上がるほうを望んでいます。


とはいっても、日本人の株式保有割合は、欧米に比べて半分の水準にあります。アベノミクスによる株価上昇を素直に喜べない人の多いのも事実です。長期に株を保有する人が、安心して株を保有できるよう一層の配慮が必要となります。


そうすることによって、株価の上昇が多くの人に還元され「最大多数の最大幸福」となります。「波乗り投資法」では、「投資環境は政治が作る」としています。その判断が正しいかどうかは、まもなく実証されます。




 

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