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強気に攻める事が出来る材料は当分先

どうも今この時点で買いたいという銘柄はなかなか見つからない。円高がそもそもの重しになっているのと、イギリスのEU離脱懸念、アメリカの大統領選挙、原油相場の底打ちという材料の出尽くし。そして日本はまだ1か月先の伊勢志摩サミットや4月後半の日銀会合までの数週間先という、期待できるイベントの少なさ。

今や日経は16000割れそうという動きになってしまっている。最近の日銀短観の材料は、再び悪材料として意識され日経の大幅な下落を招いた。今年の経常利益計画は2%超の減益が示されたのは大きい。日本株の割安感というのは無くなったと言うのに等しいと思う。


週末や今日の午前のニュースを見ていると、イランが実際には増産に踏み切っている事が分かった材料は原油相場の重しになりそう。更にこの先の原油の減産協定が上手くいかない可能性が出て来た。実際には前の様にWTIが26ドル付近まで下落するような事にはならないとは思うが、上値を追っていけるような状態ではない。また、ギリシャ支援の協議でIMF絡みの手を引くとか引かないとか不穏な空気も出て来てしまった。これに関してはそこまでは影響は無い・・・とは思いたい。

ここまで世界的にニュースを見ている分には強気になれない中、アメリカや欧州やアジア株は年初の高値を狙いにいく水準で、一旦は売りが出やすい株価なのかな・・・と。私は思い始めている。


日本株が年初からほとんど買われずにいた日経がこの先、逆に世界的なリスクオフの場面で独歩高するのは考えにくい。実際に112円を割る円高にも関わらず政府や日銀の政策期待や年金を中心とした資金で支えられてしまったという事実が3月の投資別主体動向を見てもわかる。


という訳で、今日の午後からニュートラルよりも若干ショート多めのポジションにしている。先週くらいに買った不動産株もすぐに手放そうかと考え中だが・・・それらの株よりも日経平均につれ安しそうなオリックスをまずは利確した。業績を考えると本当は手放したくなかったが。

あとは売るつもりがほとんどない株はそのままにしたいので、レバレッジETFや先物などを中心にショートを建てた。ドル円に関しては先行して下げていた分、ヘッジであってもショートポジにはしない。ポジションの調整は株と先物で行った。

買戻しの見通しは再び原油相場が安定するか日銀や日本政府からポジティブサプライズが出た時。もしくは自分の中で割安感が出てくる水準まで下がったらショートを外してゆくつもり。


もし、4月に日銀が金融緩和をしないのであれば、日経は長い停滞に見舞われるかもしれない。実際には期待で上げるかもしれないが、自信がある時だけポジションを偏らせたいので今は様子見姿勢で挑む。

もうここまでくると、個人的には逆に6月の日銀まで新たな政策は何もしないでいて欲しいという気持ちさえ出て来た。6月に日銀が動くのであればちょうど、アメリカの利上げ期待の時期と被ってくれる。そしてイギリスのEU選挙不安も被る。ポジションを傾ける時期としてはとても良い材料が揃う事になるからだ。


今年の1月2月の損失はとても痛い。だからすぐに取り返したくもなる。しかし、今年前半は大きく巻き返す野望は抱かないようにしている。どう考えても6月や今年の後半でのアメリカの利上げが通常通り行われる見通しが立った後のリスクオンに賭けた方が分がいい。

買いポジに傾いていたのを外してしまったので日経がここから上げてゆくなら泣いて見守るしか・・・ない。

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