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大手商社の下方修正が日経EPSに暗い影を落とす

1週間前の日経平均EPSは1170円前後。三井物産や三菱商事の大幅な下方修正が影響し、現在の日経平均EPSは1130円前後まで落ちてしまった。現在の日経平均を17000円とした場合の日経PERはちょうど15倍ほどになる。これだと平常時といった値だろうか。

最近の商品市況の影響や原油の下落が商事の下方修正に繋がっている。これ以上の日経EPS下落が続くようであれば、今の日経は割安では無くなってしまう。


個人的にはやはり、去年の11月の日経EPS1270円が脳裏にある。去年の段階ではここから更なる成長が予想されていたので個人的に17年期末ではEPSは1350円くらいまでいくものと考えていた。16年期末付近でこの値だと、どうにも国内の見通しに強気になれない。これで16年末決算で上方修正されなければ完全に日銀の追加緩和頼みになる。

業績の影響はどう考えても為替の影響は無視できないので、せめて118円くらいまでドル円が戻って安定してくれれば成長の腰折れにはならない予感はするが・・・。


最近の新興は強気のようで、衰えが見えない。今の時点でマザーズ指数は1000ポイントを超えてしまっていて、この値は日経平均が去年2万を超えていた時の値になる。

実際に、新興の業績が良いかというと、そうは思えない。むしろ業績で言えば東証1部の大型株よりも冴えないというイメージがある。例えば通信株や、ゲームアプリ株。これらの業績を見てもむしろ悪くなっている。じゃあなぜ上げているのかというと、恐らくではあるがテーマ株の期待感と、東証1部大型株の株価が為替によって抑えられているから。ただそれだけだろう。


私は新興株をまったく投資しない訳ではないが、ほぼ投資対象外だしもし売買するにしてもデイトレ等の短い取引。または小ロットでの投資だ。いつか、新興から大型へ資金が動くはずでその時を待つ他ないだろう。


さて、以前から割安株を購入する予定でいたが、優先順位を上に持ってくるイベントが迫っているので、いったん様子見。

具体的には電力株と不動産株。4月6日の九州電力の高等裁判所の結果はひとまず大きく影響を与えるはず。その時に資金を入れる予定なので長期用の資金は電力株で回収し終わってからで良いと思っている。・・・回収できれば良いのだが。


不動産株は最近の不動産系の指標は冴えない。しかし、マイナス金利発表から業績にプラスに働くとの予想はあるので、こちらの株価の上昇が期待できるうちは不動産株を購入するのがベターだと思い、不動産株を5銘柄ほど先週から購入している。

同様にリース大手のオリックス等も影響を受けるはずだが、こちらはすでに購入しているので推移を見守るだけ。

4月27日の日銀政策決定会合で追加緩和やマイナス金利を更に付加する事が期待できるだけに、マイナス金利が業績に良い影響を与える業種は注目している。天井感が漂うまでは強気維持。

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