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投資顧問無料5857アサヒホールディングス
5857 アサヒホールディングス
写真感材、宝飾店、自動車触媒、歯科分野、液晶ディスプレイ、表面処理などの取引先からの貴金属回収・リサイクル、また廃棄物の無害化・適正処理のアサヒプリテックとジャパンウェイストが主要企業。これに15年3月からグループ入りの北米精錬のアサヒリファイニング、12年夏からマッサージチェアやその他の健康機器、省エネ・空調システムのライフ&ヘルス事業も展開しているグループ企業がアサヒホールディングス。
事業構成は貴金属リサイクル69%、環境保全14%、ライフ&ヘルス17%と祖業の貴金属リサイクルが主柱(15年3月末)。
日本での産金株といえば5713住友金属鉱山(高品位の菱刈鉱山で有名)に尽きますが、株価が大きく下落したとはいえ1単元(1000株のため)取得に100万円超が必要になります。そのため、手がけやすい金関連銘柄として、5857アサヒホールディングスに注目しました。手がけやすい金関連銘柄としては、電子部品スクラップから貴金属を回収する同業の7456松田産業もあります。
両社とも昨年秋以降の貴金属相場の下落が響いて、2月に相次ぎ通期業績見通しの下方修正を発表しています。その意味では優劣つけがたいのですが、本稿では株価的にはアサヒを総合的観点から上位と判断しています。
現状の株式市場は、先進国市場(緩和的金融政策の環境下、銀行など金融関連の収益懸念・信用不安など根強い)、新興国市場(チャイナリスクに代表される世界的な経済停滞、また原油価格の底這いの長期化見通しで新興産油国の経済破綻懸念など)とも世界的に軟化して底入れが見えてこない状況です。
為替の円相場が示現するように、米利上げスタンスに対して、日本マイナス金利導入、理論上はドル買い/円売りのドル高/円安のはずが、投資家のリスク回避、不安心理を背景に理論と逆に、不安感から安心通貨とされる円買い/ドル売りの円高が進んでいます。
つまり世界的に投資家の基本姿勢は、リスク回避の売りにあります。ただ昨年から大きく株価は下がってきているので、現水準からの積極的な売りは為替を見ながら、などの条件付きになってきそうです。
概ね下値テストは終了に近いとの考え方から、買い戻されるとしたら、まず慎重に安全策が選択肢の上位にくると思います。
原油WTI先物価格などは16年下期まで、軟調を脱けられないとの海外証券会社のレポートが出たようですが、11日のNY商品市場の金先物価格は大幅反発して1オンス1,263.9ドル(前日比+69.3ドル)と買われました。
金の安全資産としての価値の見直しで、資産の「質」を高めるため、金が買われ始めました。現状では弱いものの、中国政府が春節の休暇明け以降、経済テコ入れ策を矢継ぎ早に投入してくると、継続して金の価格は上昇していく期待があり、昨年7月以降の約7ヵ月つづいた下落トレンドが終焉するとの見方が市場で台頭しています。
この見方が進んで金の市況価格が堅調になると、アサヒHDの株価も貴金属リサイクル、北米精錬ともポジティブであり、見直し買いに弾みがつく見通し。
下方修正後の同社の通期業績見通しは、売上高1150億円(前期比+3.2%)、営業利益90億円(△14.2%)、経常利益89億円(△15.8%)、純利益51億円(△11.7%)、1株当たり純利益155.6円見込みとしています。
下方修正とはなりましたが、今後の貴金属市況の持ち直しなどを勘案すると、来期の業績変化率は上方に大きくなり、金価格と連動して修復相場に戻るとの期待をしています。
買いメドは1495円前後まで。想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価@1720円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては1240円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考えます。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切です。
(12日終値@1458円に対する目標株価の想定上昇率+17.9%前後。)
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