ガソリンスタンド「エネオス」を傘下で展開する石油元売り最大手のJXホールディングス(HD)は、2016年3月期連結決算の最終(当期)損益予想を大幅に下方修正し、3300億円の赤字に陥るそうです。
昨年11月時点は450億円の黒字を見込んでいましたが、原油など資源価格の下落に伴い、計5800億円の関連損失が発生するそうです。
売上高も6500億円下方修正し8兆7000億円に、営業損益は1100億円の黒字予想から1000億円の赤字に下方修正したそうです。
2015年3月期も2772億円の最終赤字を計上しており、2期連続の巨額赤字となるそうです。
石油元売りは、災害時などに備えて70日分の石油を備蓄するように義務付けられており、同社は昨年11月時点で原油価格を1バレル=50ドルと想定していましたが、最近の相場に合わせて30ドルに引き下げたそうです。
備蓄の評価額を引き下げ、2650億円の損失を処理するそうです。
また、保有・開発する油田やガス田などの価値を再評価した結果、2350億円の損失が発生し、さらに採算が見込みにくくなった油田開発事業などから撤退することに伴う損失も800億円に上るそうです。
出光もそうでしたが、JXも苦しいですね。
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