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4667 アイサンテクノロジー
測量・土木関連ソフトウェアの開発会社で、自動走行・安全運転支援に欠かせない、高精度測位、高精度地図などのコアテクノロジーを有する会社。
経産省から戦略的イノベーション創造プログラムで、自動走行システムの高度化に向けた、衛星測位活用に向けた基礎評価の調査を受託している。
準天頂衛星など衛星測位システムが整備されており、複数システムの利用で自動車の位置情報に活用する。測位実験は7種類の測位方式と5種類の衛星システムの組み合わせで、新たな手法を取り入れる。
衛星測位活用コンソーシアムを設立し、アイサンテクノロジーが代表機関となり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、東京海洋大学、構造計画研究所などが参画。アイサンテクノロジーは、ZMPや名古屋大学と自動車の自動運転の公道(愛知県名古屋市守山区)実証実験をしており、2020年の東京五輪での実用化を目指している。
自動運転のテーマ株として脚光を浴びると、昨年10月2日終値1602円だった株価は、16年1月4日高値9490円まで、あまり大きな調整局面もなしに大幅に上昇した。4ヵ月間で約6倍と大幅な水準切り上げになった。
ただ直近の全体相場の軟調影響や、一相場築いた買い疲れから、足元では調整局面入り。14日には安値6210円を付けた後、終値6830円と持ち直して、チャート図上に長い下ヒゲを描いた。本日も軟調推移ながら6500円付近で揉み合い、6400円より下には下落拒否の動きになっているように見える。4日高値からの下落率は、ほぼ△31%に達している。14日安値のときの下落率は△34.6%。
調整一巡、ほぼ底入れと見ている。
同社は現在、愛知県幸田町における高精度3次元地図の作製を行っている。これは4月に開始予定の名古屋大学発のベンチャー企業である株式会社ティアフォーの自動運転システムによる自動運転実証実験のための地図作製になる。
幸田町での自動運転実証実験は自動運転の走行実験のほか、社会受容性実験、また自動運転中にセンサで得る最新のデータをインターネット経由でデータセンターに送信して、リアルタイムに高精度3次元地図の更新技術を導入して、そのコストと精度を検証することも目的になる。
この高精度3次元地図の作製開始、4月の公道実験開始、5月には政府が自動運転を2020年にまでに実現するための具体的な工程表を作成する見通し。
これらから、アイサンテクノロジーの株価見直し時期は案外と早く、足元で買われているフィンテック関連株(金融とテクノロジーの融合=モバイル端末での新たな決済システムなど)の物色がピークアウトするのと入れ替わりで、自動運転関連銘柄に見直しが入ると期待している。
買いメドは6560円前後まで、想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価は@8000円付近への戻り高値に迫る水準への復帰を期待。
一方、損切りについては5500円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切になる。
2月12日に今期・第3四半期決算を発表予定であり、2月10日頃までに想定目標株価までの戻り有無問わず、いったん換金売りを終えたほうが安全トレードになる(決算イベント通過が材料出尽くしなどの下落リスクになるため、影響を回避するための手仕舞い)。
(15日終値@6400円に対する目標株価の想定上昇率+25.0%前後)
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