昨年の日記で所感を書いた以降、多用な滋養今日が続いてしまい、「みん株」は、またしても「見ん株」になってしまっていた。
中国経済の大幅な減速、IS問題に加えてサウジアラビアとイランの断交などの中東情勢の不穏化、原油価格に代表される資源価格の大幅下落など、株式市場は不安材料が立て続けて出た状態ですね。
不透明さを最も嫌うのが株式市場ですが、現象面はいろいろでも、基本は景気後退が現実化してきているというのが実態で、各国の金融当局の緩和政策だけでは、景気回復に向けたカンフル剤としては既に効かなくなって、政策対応が必要なことを示しているものと推察します。
ただ、米国の株式市場は既にリーマンショックから6年以上も上昇して高原状態にあったので、さらに上昇を続けさせることは、政策的にも困難で、適度な下落調整は必要な状況と考えられます。
日本の場合は、景気回復が一本調子ではなかったことから、暴落するほどの高値圏にあった訳ではありません。
一般に強い上昇相場での押し目なら、7-9%の下落率(つまり10%未満)で上昇に転じますが、今回は、日本に影響の大きい中国の経済状態が(統計データが信用できないこともあり)不透明であることや、来年には消費税の引き上げが予定されていることなど、不透明な不安要因が幾つか重なっているため、高値からの13-15%前後の調整は考慮しておく必要があると考えています。
日経平均で言えば、11月下旬の20010円を高値として、13%で17400円、15%で17000円、前回の下落(10月2日)が16901円だったので、17000円までの下落は想定しておいた方が良いという事になります。
以前の日記で、戻り高値を売却して現金化する事を書いていました。
私の場合は、トヨタと日立以外の株は(配当金も大して対できない株でしたので)12月の戻り高値で売却済みです。
トヨタや日立はインフラ関連として、2018年くらいまでは保有してみようと、中長期保有観点で保有し続けていますが、信用取引を活用して、現物株と同数の信用売りでリスクヘッジしています。
従い、今回の下落はチャンス到来、です