はるるっぴさんのブログ
謹賀新年
謹賀新年
年末に、今まで数々の要職を経験された長老のような方とお話しする機会がありました。
仕事で世界30カ国くらい訪問された経験もあり、国際感覚も持っていらっしゃる。
日銀の金融緩和の話になりました。
「あれ、僕とても危険だと思うよ~」(・。・;)
「将来大変なことになるかもしれないね」
「僕は子どもの頃、戦後のすさまじいインフレを経験しているから、紙でできたお金は
信用していないから」
「若い時に、自分の信頼する人から、馬か不動産がいいと教えてもらった。」
(信頼する人は、G1馬も保有していた人だった)
「僕は、馬は買わなかったけど、不動産は買った」
「今まで、不動産を買って資産を守ってきたよ」
と教えてくれた。
・・・
個人的には、今年のマーケットは基本的には厳しい年になると思っていますが
参考にするために、毎年恒例の日経新聞新年号の株価予想を見ました。
高値「2万2000円以上」
「足踏みから脱却」一致
このように真ん中にタイトルが書かれていて、その左欄に予想が記載されています。
日経平均株価
高値予想が21,000円~24,000円
安値予想が17,000円~19,000円
とあるので、たぶん、そのようにならないことがわかります。
特に多くの方の日経平均株価の予想下値が18,000円とありますが、
1年間18,000円割れがない確率は低いと思います。
昨年、米国が利上げしたので、どこかで、今までのマネーの逆回転が起きると思います。
もちろん、株価のプラス材料もあります。日米欧ともにまだ金融緩和の余地があるので、
その期待だけでもプラス材料です。
今年7月の参議院選挙までに、強引に株価を吊り上げるときもあるかもしれません。
日本銀行は、追加の金融緩和をする可能性はあると思います。
ただ、3回目の金融緩和が株価上昇効果の期待できる最後の金融緩和になるかもしれません。
日米欧の金融緩和、そして中国の財政政策・金融政策に限界が見えてくると世界同時株安が
視界に入ってきます。
遠くない将来、悪いインフレといった厳しい現実がやってくるでしょう。
参考文献
「膨張する金融資産のパラドックス」
「必ずやって来る金融危機からあなたの資産をどう守るか」
吉田 繁治著
ビジネス社出版
(大学の経済学部の教材に使ってほしいくらいです。)
364ページもある本を読むのは大変だから、
どうすればよいのか結論だけ教えて!
と思う人もいるかもしれないので
最後の文章のみ引用いたします。
「10年先を見通し、金を買っておかれることをお勧めします。買い貯めた金は10年後、20年後を救うでしょう。50代の世帯平均の純金融資産は1041万円です。10年後、20年後の年金の支給額は物価上昇を引いた実質額では相当に減ります。金融資産の防衛と増加には、金への定額を買い続ける長期投資が本命になるでしょう。」
(上記本より引用)
最近、金融機関のセミナーに参加した人の話を聞くと
「円はダメだから、米ドル、ユーロ、豪ドルなどの外貨をもって資産を保全しましょう!」
「外貨建て投資信託に加入しましょう。」(・o・)!
と言った話が多いようです。
しかし、米ドル、ユーロ、豪ドルが大丈夫だとする論理的な説明はないらしい。
複雑なデリバティブの知識がいるので、なかなかわからないと思います。
今起きていることは
「ぺーパーマネーが危ない」
ということです。
危機の本質を理解する必要があります。
将来、有事のドル買いはあると思いますが、
最終段階で売られても不思議ではありません。
豊富な知識と経験を持って金や優良不動産に投資をすることは資産防衛に役立つかもしれ
ません。そして、もうひとつ重要なのは、自分自身の金融知識を磨くことだと思います。
正しい金融知識を持っている人と持っていない人との格差が出てくるでしょう。
・・・
このところ、忙しいので、日記はほとんど書けません。
みんかぶも最初にスタートしたときに比べると、実力のある会員さんが増えています。
ますますのご活躍を期待したいと思います。
時間を武器にできる長期投資家は、今年もあせらず、チャンスを待ちたいと思います。
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tackle_boyさん2016/1/9 22:37新年おめでとうございます。「はるるっぴさん」のブログはリーマンショック後の2008年11月頃から拝見しておりますが、当方の感じるところと照らし合わせて、投資の指標として参考にいたしております。2006年に始めた田中貴金属の純金積立も早10年目になりますが、今回の「金融資産の防衛と増加」の引用を拝見して、今更ながら日本の行く末を心配しています。今後とも、はるるっぴさんの日記を楽しみにしております。tackle_boy