株価が2万円を超えてくると、そぞろ聞こえてくるのが、「株価はバブルだ、気を付けろ!」です。
「どうして気を付けろ」なのか分かりません。
「一生に一度のチャンス!」
「儲けるだけ儲けろ!」ではないのでしょうか。
バブルとは、説明がつかないほど株価が上昇し、暴落した株価が、社会現象になってしまうことです。山と谷が急激すぎるので、頂上で見る素晴らしい景色と、谷底に転げ落ちた時の絶望感とが、短期間に起こってしまいます。
山と谷のどちらを見るかによって、語感が変わってきます。
日本のバブルといえば、1989年末を頂点とする資産バブルしかありませんが、なぜか名前がついていません。最近日経CNBCのコメンテーターとして相場を当てている平野さんは、1990年から平成に入るところから、「平成バブル」と呼んでいます。彼の感覚は谷を見ているようです。
アメリカでは、2008年のサブプライムローンバブルが有名ですですが、リーマンショックのほうが一般的です。アメリカでも谷を見ているようです。
「私は、『昭和バブル』と呼びたいんです」
「どうでもいいじゃないか。どっちだって同じなんだから!」
「いや絶対に『昭和バブル』です!」