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シャープは投資対象外へ

シャープの11月20日金。日足


とまあ、こんな感じのチャートになっている。

19日の引けに20日からの新規売りの停止が発表されて、20日はいったん買い戻しの動きとなった。

私は元々シャープは空売りをしていた。なので、このような状況なので寄付きから全株を新規信用買いで両建てにした。経験から数日は上げることが多いからだ。

また、20日は寄り付き前からリーク情報で液晶テレビの黒字化報道があった。なんともまあ、売り方の私からすればタイミングが嫌らしく絶妙。はっきり言って辞めて欲しいリークだ。

その情報も影響してか20日は前日比4円上げの状態から寄り付いてしまった。そこから全株繋いだので、利確にはなるのだが余計なコストだ。

終値は132円となった。速報値で貸借比率は0.20倍になったので、ひとまずは逆日歩の可能性は後退したようだ。


しかし、金曜引けた後に新たなリークが出てしまう。はっきり言ってこれも余計な情報だ。

なんでまた、信用資金売りのタイミングで重要なリークが出るのだろうか。頭を抱えてしまう。


内容は産業革新機構の出資をするうえで、債権を持っている銀行団に債権放棄を迫っているという情報だ。銀行団は難色を示している模様。

銀行団は債権放棄をするのだろうか?・・・それはわからないが、した場合としない場合どうなるのかという予想は完璧では無いにしろ、ある程度立てることが出来る。

しかし、債権放棄といったも様々な再生方法がある中で検討されたに過ぎない。だから、大まかな流れの例で話していきたい。


会社更生法による債権放棄を想定するならば、ほぼ確実に100%減資もセットだと思われる。しかし銀行団はシャープに対して担保を取っている。単純な債権放棄だと銀行団は大きく損をするだけじゃないだろうか。ただ、シャープに対して優先株を持っている、こちらががどうなるのかはちょっとわからない。銀行もシャープの株主であるが債権放棄して100%減資をした後に優先株が消失しないのであれば銀行団にとってもメリットはあるのか?ちょっとその辺はわからないが。


事業再生ADRによる個別交渉で債権放棄、または無利子化、または返済期限の猶予の可能性。

この方法がうまくまとまるならば、銀行団にもメリットはある。

しかし、みずほとUFJのメインバンクが足並みをそろえないとならない。しかもこの方法で株券が紙くずにならない保証はない。

産業革新機構は生ぬるい方法で出資はしないだろう。株主責任を取らない方法はあまり現実的ではない気がする。


さて、産業革新機構に頼らずに事業再生ADRの可能性はあるのだろうか?この事業再生ADRというものは、例えばアイフルのように株券が紙くずにならずに行われた例もある。

しかし、このADRは自力再建が可能な場合を想定している。産業革新機構が入らずに債権団と追加出資者でなんとかなるような状況は・・・厳しいように思える。

鴻海や外資系が出資するという考えは、国益に反するという意見が圧倒的でこれも難しい。つまり、国内の有力な出資者が現れなければ難しいだろう。・・・今の状況だと国内メーカーなどが出資というのは絶望に思える。


出資ではなく可能性として液晶をJDIへ売却する案がある。

シャープは分社化した液晶部門をJDIへ売却し、その資金を銀行団の返済に回す。そうすれば、銀行団もある程度は回収できると思われる。

しかし、これはJDIにその意思があるかどうかがカギだ。

それに、液晶部門の売却がそんな簡単な話であれば、そもそも債権放棄を打診というなどというリーク情報になるまでにはなっていないだろう。


シナリオとして、

液晶部門の売却→再生ならばそれもよし。もし経営悪化ならば事業再生ADRや法的整理。

このような希望が夏くらいまではあったように思える。

シャープは液晶部門の売却を春くらいまでは否定していた。それがGW明けくらいから、方向転換を図った。しかし、その売却話もなかなか進まなかった。

今回の産業革新機構への強い要請を見るに、さらに状況は悪化しているとみていいと思う。1Qで業績悪化が鮮明になり。2Qでは更に悪化し中期計画自体が白紙になった。

単純な液晶部門の売却は可能性は低くなっているとみるのが普通だろう。


ここまでをまとめると、今回のリーク情報で産業革新機構が主導となり債権放棄するならば株主責任が問われる可能性はほぼ100%とみておいた方がいいだろう。

しかし、産業革新機構が絡まない方法で再生を果たせるならば、株主責任が問われない可能性が少しは残っている。しかし、今までの状況を見ているとその可能性はあまりにも低いように思える。

よって、買い方はこの銘柄に投資するならば、かなりの博打になるだろう。


私は、100%減資を伴う再生になると予想している。しかしすぐという話になるかはわからない。

ひとまず、銀行団が融資しているお金のロールが纏まらない限りは期限の3月末が限界だろう。


休み明けは、今回の債権放棄のリークが出たことで、急いで信用買い分を決済する予定。すべて買いを決済するかはわからないが、売りポジは新規売り停止なので大事に持っておきたい。


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