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今日の相場 -7/17-

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∇ダウ:11,239.28(+276.74) ナスダック総合指数:2,284.85(+69.14) S&P500:1,245.36(+30.45)
金融株に猛烈なショートカバーが入り米株価指数は大幅高。SECの空売り規制を恐れた売り方が、ウェルズ・ファーゴの決算をきっかけに一気に買い戻した感じです。原油価格の下落でエネルギーセクターが売られて序盤は指数はフラフラしてましたが、金融株のショートカバーがものすごく指数も引けにかけて上げ幅拡大。

ウェルズファーゴって時価総額が900億ドルありますね。こんな時価総額の銘柄が、30%以上上昇するなんてすごいです。ちなみに、日本のメガバンクの時価総額は、三菱UFJが10兆円、みずほ、三井住友が6兆円程度。

今週は、JPモルガン、メリルリンチ、シティグループなどの決算があり、これらの銘柄でも、ウェルズファーゴみたいなことになったら売り方にとってはたまりませんし、SECの規制の影響もどの程度でるのかわかりませんから、とりあえず買い戻しておけってことになったのでしょう。火曜の米国市場の取引時間中に、SECの空売り規制の話は出てたと思うのですが、火曜は株価は反応していなかったので、あんまり影響ないのかなと思ったら昨晩はすごいことになりました。

単なる金融株のショートカバーだけではなく、原油価格の下落により、小売り株など個人消費関連の銘柄も大きく上がっていたのは、明るい材料だと思います。今週後半、この上昇を維持できるかが大事ですね。


・米ウェルズ・ファーゴの第2四半期は予想上回る、株価が急伸
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32781520080716

・ウェルズ・ファーゴ、買収に乗り出す体力には疑問
貸倒損失の増加など収益環境は悪くなっているようです。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCGT5848.html

・7月米住宅建設業者指数は16に低下、過去最低水準=NAHB
だめだこりゃ
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnJT821296620080716

・インフレリスクの高まりで追加利上げが必要となる可能性=FOMC議事録
写真が・・・。噴火しているみたい。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32780820080716

・6月の米CPIは前月比+1.1%、05年以来の高い伸び
ひどい数字です。が、原油価格が目先ピークアウトしたなら、今後はそんなに心配するほどでもないでしょう。現状は、需要の強さや賃金上昇圧力によるインフレではなくて、コモディティ価格が暴走していることによるインフレなので。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32781920080716

・6月の米鉱工業生産は約1年ぶりの高い伸び、四半期では大幅減
自動車部品メーカーのストが終わったことによる反動増らしいです。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32784020080716

・米ゴールドマンCEO、株価操作疑惑で問いただされる=WSJ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-32780620080716

・Goldman Is Queried About Bear's Fall
元記事これ。株価操作疑惑やCDSの売買が頻繁と書かれていますが、具体的にどういう不正行為をして利益を上げたと疑われているのかがよくわからないです。まあはっきりとわかってたら、SECの強制捜査が入るなりして大騒ぎになっているでしょうけど。
http://online.wsj.com/article/SB121617167587756521.html


∇日経平均:12,887.95(+127.15) TOPIX:1,263.65(+14.37)
米株高を受けて上昇。後場、債券先物が買われて株先物にも売り圧力がかかった感じですが、それでもあまり下げずに持ちこたえたのは、なかなか頑張ったなと思いました。現物は、アメリカの金融株高を受けてメガバンクや証券や保険が高かったです。あと原油安で空運が買われました。でも現物は全体的に買いが弱いなぁといった印象でした。弱い株(特に小型株)は売られ続けるものが多くて、バリュエーションよりも、テーマとモメンタムが重視されてるのかなと思いました。短期間でのパフォーマンスを求められる機関投資家が増えてきて、安いけどいつ上がるかわからん株は避ける、って状況になっているのかもしれません。

今日は積極的な買いが入らず伸びなかったですが、1月や3月の底打ちの時の動きを見てもわかるように、たとえ反騰相場に入るとしても一日目の動きはこんなもんです。懐疑的な買い方や戻り売り圧力により最初は伸び悩みます。上昇局面も終わりに近づくと、強気派が増えて買いも積極的になっていきます。
ただのあや戻しか、それとも1ヶ月2か月くらいの反騰相場に入るかどうかですが、今週残りの期間、米株が踏ん張り為替も1ドル105円を大きく割れず原油価格が140ドルを超えていかない、という動きになれば期待が持てそうです。

先週の投資部門別売買状況は、現物は、外国人が2200億円の売り越し、その分を国内年金が買い越し、個人はトントンって形でした。先物については、外国人は500億円の買い越し。

ニューエッジが今日も日経平均先物を大きく売り越し。ニューエッジは、カリヨン+ソシエテジェネラルの手口なのですが、たぶん、ソシエテジェネラルが買い玉を外しているのだと思います。以前から、ソシエテジェネラルは日経平均先物の買い玉を積み上げることが多く、50000枚買い越しなんて時もあって、相場の急落時にはドカドカ売ってくるんだけど、今回もそのパターンかもしれません。もしくはトレーディング部門の首が回らなくなって、強制的に手仕舞いされているとか。たぶん、ソシエテジェネラルの日経平均先物の手口は自己勘定の割合が高いです。たしか、数か月前に、ソジェンそんなに買い越していて大丈夫か?と聞かれて、ヘッジしているから大丈夫だって答えているって記事が出てました。(その時の手口みたらたしかにプットを多く買っていました。まあ十分なヘッジ量には見えませんでしたが)
 
7件のコメントがあります
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    REEDさん
    2008/7/17 18:38
    こんにちは。

    以前紹介されていた、ドル換算日経平均見ますと、ここ数日下値が切りあがってきてますね。この調子でいくといいんですが・・・。

    ニューエッジの先物売り越しは、25000枚位あると、某アナリストの記事で読みましたが、買い越しの手仕舞いなんですか・・・がっかり。そのうち買戻しが・・!との期待はできませんね・・・。
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    NGTNさん
    2008/7/17 18:52
    ドル建て日経平均では、年初来安値付近で踏みとどまっていますね。最近はドル建て日経平均とナスダック指数の連動性が高いので、ナスダック指数とドル円から日経平均の位置はだいたい決まってきちゃう感じです。

    ニューエッジの建玉は、今日の時点で、日経平均先物を11000枚売り越しだと思います。過去のパターンからすると、ソシエテジェネラルの分がプラマイゼロくらいで、残りの売り越しはカリヨンって配分じゃないかと思います。カリヨンの玉は、CTAの売り玉が多い感じですので、相場が上昇すると多分買ってきますよ。あと、ソシエテジェネラルも、過去のパターンですと相場の上昇局面では、再び買い玉を増やしてきます。
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    イカのおすしさん
    2008/7/17 19:05
    こんばんは。ウェルズファーゴって正直全然馴染みが無いところで(バフェットが買ってたなってくらいで)良く分かんないんですけど、空売り規制もあり、ちょっとした材料でも買い戻しが入りやすい感じなんでしょうね~。

    しかし、ゴールドマンのCEOはおっかない顔してますね…
    と言うか使われてる写真が悪い気もしますが。
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    NGTNさん
    2008/7/17 19:59
    ウェルズファーゴは、あんまりニュースに名前が出てこない感じですが、時価総額では、JPモルガン、バンカメに続いて、アメリカで3番目に大きい金融機関なんですよね。シティよりも時価総額では大きいです。最近の金融株の下落は、ショートで売り叩かれてた感じなので、相当ショートがたまっていると思います。6/30時点の売り残は調べて見ることができるのですが、その時点でも相当ありますもん。

    GSのCEOは、ほんわかした人じゃその地位まで上り詰めることはできないでしょうからねぇ。なんかブルースウィルスの物まねしている人に似てると思いました。
    http://pds.exblog.jp/pds/1/200707/20/08/a0027108_2034136.jpg
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    匿名敗者の会さん
    2008/7/17 21:06
    こんばんはNGTNさん。ブルースウィルスの物まねしてる人・・・w 
    先物手口、OP手口ともに分析はしていますが、難しいですね。CTA筋っていうのは為替とかも日経先物と並行していじってるんでしょうか?JBG先物下落と株先物買いってのはよく目にしますが・・・。2日前から買い持ちこしですが、お金の流れが変わりつつありますね。原油から引いたお金、アメリカのショート巻き戻しのお金は次にどこに向かうんでしょうね。今みたいな不安定な相場に少しでもいいからポジションを取って関われるのは幸運なのかもしれませんね。
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    Tanpanさん
    2008/7/17 23:13
    こんばんは^^

    銀行の時価総額をあらためて見ると…ってか初めて見たのですけど(^^ゞ
    2007年3月現在ではシティー・バンカメ・JPモルガンの順になってました。
    一年以上前のデータなのですけど。。
    ウェルズファーゴって初めて聞いたので…

    バーナンキFRB議長の噴火は笑えました^^
    かなり後ろにあるシャンデリアが写ったのでしょうけど誰が見ても変なのに載せたって事は、判っていたけどあえてやったのか、他に選択肢が無かったのかのどっちかですねぇ…
    私は洒落も入っているのでは? って思ってます。
    記事の内容を考えたらアレはちょっとって思いますよね。

    毎度お茶にごすようなコメントで申し訳ないです^^
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    NGTNさん
    2008/7/18 00:11
    匿名敗者の会さん、
    先物手口、OP手口は、色々なプレイヤーの手口が混ざっているので、あんまり細かくみてもしょうがない面もあります。それを前提とした上で先物手口の特徴をおおざっぱに分けると、裁定取引主体(ドイツ、モルスタ、国内証券)、CTA主体(クレディスイス、ニューエッジのカリヨンの部分、リーマン、UBS)、相場観(GS)、と私は考えています。実際にどうなのかは、各々の証券会社の内部の者にしかわからないことなので、正確さは保証できませんが。。。
    CTAは、債券先物以外にもオプションと組み合わせたり為替と組み合わせたりしていると言われてますね。
    コモディティ市場と、株式市場・債券市場の規模は全然違うので、仮にコモディティ市場から株式市場にお金が多少動いてもほとんど意味はないと思います。コモディティ市場からお金が引く⇒インフレ懸念、原材料高による企業の収益悪化懸念が弱まる⇒株式の魅力が相対的に増す⇒待機しているお金が株を買い始める、って動きならあり得ます。(世界の株式市場の規模は4000兆円、債券市場の規模は5000兆円、原油市場の規模は15兆円、といった感じです)
    ショート筋は、短期売買のヘッジファンドが主体でしょうから、相場が上がると思えば今度は買いに転じる可能性もありますし、また戻りを売る可能性もありますね。


    Tanpanさん、
    金融機関の時価総額は、この一年で大きく変わりましたね。シティグループの凋落がすごいです。バンカメも、せっかくダウ構成銘柄に採用されたのに、指数を押し下げただけじゃん・・・といった感じで。
    ご存知かもしれませんが、Yahoo!Financeの個別銘柄ページのMarket Cap:で現在の時価総額を確認できます。
    ウェルズファーゴはニュースであまり名前を聞かないってことは、問題が少ない金融機関ってことなのでしょうね。問題児ほどよく名前が出てきて騒がれますから・・・。

    昨日の記事にも変なバーナンキ議長の写真があって、何でこの角度?って感じでした。
    http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32760020080715
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