――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎日経平均
18141.17(-181.81)▼0.99%
◎TOPIX
1481.40(- 11.77)▼0.79%
◎売買高概算 23億1154万株
◎売買代金概算 2兆6182億円
◎時価総額 534兆5991億円
◎値上り銘柄数 569
◎(年初来)新高値 15
◎値下り銘柄数 1235
◎(年初来)新安値 10
◎変わらず 95
◎騰落レシオ(25日)
91.09%(前日比2.79%低下)
◎サイコロ(日経平均) 7勝5敗
●●○●●○○○○○○● 58.3%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.00%
75日線比-6.78%
◎為替
(対 ド ル)119.81(前日比0.20円高)
(対ユーロ)134.87(前日比0.06円安)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
236.2円(- 0.4円)15062万株
2.ユニチカ <3103>
59円(- 1円) 5487万株
3.東芝 <6502>
330.0円(+ 8.4円) 5052万株
4.神戸製鋼 <5406>
146円(- 2円) 4989万株
5.三菱UFJ<8306>
768.8円(- 4.4円) 4827万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
13830円(- 350円) 1914億円
2.トヨタ自 <7203>
7349円(- 2円) 764億円
3.ソフトBK<9984>
6283円(+ 95円) 727億円
4.三菱UFJ<8306>
768.8円(- 4.4円) 372億円
5.みずほ <8411>
236.2円(- 0.4円) 356億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1460万株 買い1920万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が7日ぶりに下落、181円(0.99%)安の1万8141円で取引終了です。
昨晩のNYダウは122ドル高となりましたが、シカゴ日経先物は1万8345円で昨日の日経平均株価とほぼ同水準。昨日までの6日間で1392円の上げ幅となった後だけに短期的な警戒感を意識した売りが朝方から優勢。10:15には一時的に77円高まで上昇する場面がありましたが、再び戻り売りに押され、引けにかけて下げ幅を広げています。売買代金は概算2兆6182億円、国慶節明けの上海総合指数は90ポイント(2.9%)高の3143です。
尚、東証が本日発表した9月第5週(9月28日~10月2日)の投資家別株式売買動向では、外国人が8週連続で売り越しで売越額は1988億円(前の週は759億円の売り越し)。個人は3週ぶりに売り越しで売越額は440億円(前の週は1585億円の買い越し)となっています。年金基金の売買動向を反映する信託銀行は6週連続で買い越しで買越額は2412億円です。
業種別では、紙パ、海運、不動産、鉄鋼などが高く、小売、医薬品、食品、水産、セインツ、倉庫などが下げています。
個別銘柄では、相場全般安の中、国慶節明けの上海市場が大幅高となっていることを受けて、中国関連が上昇。コマツが17.5円高の1915.5円、日立建機も24円高の1822円、紙おむつトップのユニ・チャームが31円高の2257円、エアコン世界首位のダイキンが7日連続高で39円高の7442円と値を上げています。
マツダが7日連続高で49.5円高の2157.5円と上昇。環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を受け、関税引き下げが輸出の追い風に働くことで収益拡大への期待感から継続した買いが入っています。
その他、官公庁向け土木・建築とも手持ち高水準の青木あすなろ建設が91円高の893円、タクシーやバス向けに車両などの移動体管理システム提供のモバイルクリエイトが51円高の524円、通販主力で無添加化粧品メーカーのファンケルが94円高の1779円。
一建設、飯田産業、東栄住宅、アーネストワンなど6社が13年11月に経営統合した飯田GHDが152円高の2138円、通信工事のミライトHDが77円高の1103円、ミニショベル主体で連続最高益の竹内製作が153円高の2285円と大幅高、鋳鉄管2位の栗本鉄工が13円高の211円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、東建コーポ、蛇の目、ジーテクト、やまびこ、フランスベッド、エコス・・・等々です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な投資判断
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
[ドイツ証券]
引上げ B→A
(4502)武田薬品 6,100→ 6,150円
新 規 B
(8410)セブン銀行 550円
[クレディS証券]
引下げ A→B
(7205)日野自動車 1,950→ 1,500円
[UBS証券]
引下げ A→B
((6963)ローム 8,900→ 6,300円
[ゴールドマンS証券]
引下げ A→B
(7309)シマノ 18,500円
据置き A
(7599)ガリバー 1,300→ 1,400円
据置き A
(7936)アシックス 4,500→ 4,400円
[野村証券]
据置き A
(2201)森永製菓 710→ 730円
据置き A
(9433)KDDI 3,660→ 3,340円
据置き B
(9437)NTTドコモ 2,540→ 2,390円
[三菱UFJMS証券]
引下げ B→C
(6047)Gunosy 1,400→ 700円
据置き C
(6753)シャープ 180→ 100円
[みずほ証券]
引上げ B→A
(4921)ファンケル 1,470→ 2,060円
据置き C
(6976)太陽誘電 1,550→ 1,100円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】本日の経済指標等の結果
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎国際収支
――――
8月の経常収支は1兆6531億円の黒字で、輸出が増える一方、原油安で輸入が減ったため予想以上に黒字額が膨らみました。
訪日外国人が国内で使った金額から、日本人が海外で支払った金額を差し引いた「旅行収支」は782億円の黒字で、前月比では縮小したものの、8月としては過去最高となっています。
◎機械受注
――――
民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」の8月の受注額は前月比で5.7%の減少。3%程度の増加を見込んでいた市場予想に反して3カ月連続減となりました。
内閣府は基調判断を「足踏みがみられる」に下方修正。前月に続いての引き下げで、景気の基調判断が2カ月連続で引き下げられたのは、消費増税で景気が悪化した2014年5~6月以来のことです。
◎オフィス空室率
―――――――
9月末の東京都心のオフィス空室率は4.53%で、5カ月連続で低下しました。平均賃料は21カ月連続で上昇し、オフィス需要は引き続き堅調です。
◎街角景気
――――
街角の景気実感を示す9月の現状判断指数は47.5と、2カ月連続の悪化で悪化幅は予想以上。一方、2~3カ月後を占う先行き判断指数は49.1で、4カ月ぶりに改善しました。基調判断は据え置きとなっています。
◎対内証券売買契約等の状況
――――――――――――
9月27日~10月3日
海外投資家
-1773億円(-1922億円)
※8週連続売り越し
尚、9月月間の海外投資家の日本株投資は3兆0878億円の売り越しで、データが遡れる2005年以降で過去最高となっています。
◎投資部門別株式売買状況(東証集計)
―――――――――――
9月第5週
(9月28日~10月2日、日経平均155円安・週間ベース)
個人投資家
- 440億円(+1585億円)
※3週ぶり売り越し
海外投資家
-1988億円(- 759億円)
※8週連続売り越し
事業法人
+ 660億円(- 12百万円)
※2週ぶり買い越し
信託銀行
+2412億円(+ 164億円)
※6週連続買い越し
※マイナスが売り越しで、プラスが買い越し、カッコ内は前週の状況。
※投資部門別売買状況で、「事業法人」は企業の自社株買い等、「信託銀行」は年金資金等の売買動向を示します。
尚、9月月間では個人投資家が4183億円、事業法人が7707億円、信託銀行が7682億円のそれぞれ買い越しだった一方、海外投資家は2兆5772億円の売り越しでした。
ちなみに、事業法人の月間買い越し額(7707億円)は過去最高、海外投資家の月間売り越し額(2兆5772億円)も、それまでの最高だった1987年10月(2兆0232億円)を抜いて過去最高となっています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】資産目録と家計簿
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
本日のセブン&アイや明日の高島屋など、2月・8月期決算企業の決算発表シーズンですが、これから3月期決算企業の業績予想の修正が増え、今月下旬には9月中間期決算の発表が相次ぎます。
投資をする上で、その会社の業績がどうなっているのかは大変重要です。
今はインターネットにて簡単に企業業績を確認することが可能ですが、企業が公表する貸借対照表や損益計算書などの財務諸表は、企業の実体をより正確に把握するための重要な情報であり、投資のヒントになるような情報もたくさん記載されています。
貸借対照表や損益計算書についてはご存知のことかと思いますが、改めて解説させていただきます。
【貸借対照表】B/S(バランスシート)
バランスシートとは、資産(左側)と負債及び資本(右側)の金額がすべて書かれた資料で、右側と左側は必ずバランスする(つり合う)ようになっています。
左側に書かれた資産の部が会社の財産であり、右側の負債(返す必要がある他人資本)と資本の部(自己資本)が財産を築き上げるための元手であり、企業の「健全度」などを知る手掛かりになります。
これは家計で言いますと「資産目録」のようなもので、左側に現在保有する現金・預貯金、パソコン、車、マンションなどの金額が書かれた資産リスト、右側にマンション購入の為の住宅ローンがいくらかなどの負債リストと、ローンなどに頼らず自力で手配したお金(負債と資産を相殺した後に残るお金)を記入するといったイメージです。
【損益計算書】P/L(プロフィット&ロス)
P/Lとは、会社の「家計簿」のようなもので、一年間の企業活動における売上や、経費や支払利息、不動産を売った買ったなどという帳簿上の収支(お金の出入り)を表したものです。この表はその企業の「収益性」「競争力」などを知る手掛かりになります。
決算が発表された際は、資産目録としての貸借対照表と家計簿としての損益計算書を、一度チェックしてみることをおすすめします。
中国から伝わった「人間万事塞翁が馬」という故事は、良いこともあれば悪いこともある、良いと思ったことが悪いことの始まりで、悪いと思ったことが良いことの兆しだったりするわけで、一喜一憂すべきではないということを教えてくれます。心したいものです。