日経平均株価+1343円(+7.7%)というのは、2001年以降最大の上げ幅で
一日の上げ幅が1000円を超えたのは、2008年10月14日の+1171円以来2度目です。
2008年10月といえばリーマンショックの最中で、NYダウも1000ドル上下していましたが
日経平均が一度しか1000円を超えなかったことには初めて気付きました。
尤も二日後の16日には1089円下落しており、当時の地合いを象徴した値動きだったと思います。
では今日の日経平均が21世紀最大の上げ幅を記録した理由ですが
丁度2013年5月23日の暴落(-1123円)の逆パターンではないかと考えています。
当時はヘッジファンドの換金売りがきっかけで、後場だけで1200円以上下落しましたが
今日は溜まりに溜まった空売りの買い戻しを誘い、悶絶踏み上げ相場に発展したことが
思いもよらぬ暴騰に繋がったのだと思います。
さらに昨日時点の日経平均PERは13.98倍で、追加緩和以降の最低水準であったことも
買い安心感が広がり暴騰の後押しをしたのではないでしょうか。
但し新興市場は自律反発の域を出ておらず
個人の多くは未だに疑心暗鬼から解放されていないという印象を受けました。
ところで、日経平均は一気に5日線を上へ抜けましたが、200日線は19000円より上にあり
このまますんなりトレンドが好転するとは思えません。
その理由の一つは、G.Sが3月のMSQ以降日経平均先物の売り玉をロールオーバーしており
昨日の買い越し分(23068枚)は9月限の建て玉を買い埋めたものと思われます。
それにしてもタイミングがドンピシャで、流石G.Sだと改めて関心させられます。
しかし米国の利上げが確定するまでは、まだまだ波乱が予想されるため
今回もほぼ同枚数をロールオーバー(ポジションの乗り換え)する可能性が高いと考えています。
因みに以下は日中の先物手口情報です。
http://jp.reuters.com/article/2015/09/09/idJPL4N11F2OY20150909
ご覧頂くとお解かりの様に、G.Sは日経平均先物12月限を3000枚売り越していますが
昨日は6000枚の売り越し、一昨日も1000枚売り越しており、明らかにロールオーバーの兆候です。
ですから普通に考えれば、日経平均は目先の天井付近にあり、余程のサプライズでも無い限り
今後ジリジリ値を下げる可能性が高いのではないでしょうか。
(立会外取引を含む先物9月限の売買状況)
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/invest_tool/futures/futures_top.asp
尤も相場は相場に聞けと言われる様に
上げても下げても理由は何時も後付けなので、何時何が起こるか分かりませんし
今は相場に聞いても分からないというのが実状だと思います。
「勝って兜の緒を締めよ」ではありませんが
「儲かって財布の紐を締めよ」という気持ちで、この難局を乗り切りたいですね。
(今日の売買)
前場で11銘柄+先物を手仕舞いましたが、後場はスルーしました。
本来なら日経平均が+1000円に近づいた時点で売り建てていたと思いますが
週末にSQを控えているため断念し、結果オーライでした^^
朝方は早めに買い埋めたため、何だか損をした気分になりましたが ➡(´;ω;`)
逆に後場の売り建てを思い止まり、得をした気分になったので ➡( ´ ▽ ` )ノ
お蔭でモヤモヤ感は無くなりました(^_^;)ゲンキンナヤツ
さて明日は一体どんな展開が待ち受けているのやら。。。明日の夕刊が欲しい!(^┰^;)ゞ