kabukabumanさんのブログ
(重要)決算発表前の注意点とチェック事項!
先週はEUによるギリシャ支援再開と中国株の反発で
株式市場はまさにユーフォリア状態が続きました。
さらに米国の経済指標や四半期決算の出足が好調ということも
欧米の株高と円安による日本の株高に繋がったと思います。
また日経平均株価は7/9の安値から6営業日で8%上げており、利益確定売りが出やすい水準ですし
PER16.41倍、RSI60%も微妙な位置にあります。
ですから21000円を超えて行くためには、市場予想を上回る四半期決算と
1ドル125円台の円相場が条件になる様な気がしています。
ただ東証一部の騰落レシオは102%で
しかも今年の平均値を下回っていることから過熱感は全く無く
TOPIXの上昇余地はテクニカル的に充分残されていると思います。
次に狙い目ですが、米国の早期利上げ観測が再浮上しているため
円相場が1ドル124円台から125円台を窺う展開が予想されます。
そうなると、このところ資金が集中していたインバウンドやサイバーサキュリティ
或は消費関連といった内需株から、電子部品などの外需株に資金がシフトする可能性がありますし
近々大筋合意が伝えられるTPP関連銘柄も注目されると思います。
因みに、今週から四半期決算が始まるため、如何に人気セクターといえども
業績が伴わない銘柄は、一時的に売られる可能性が高いので注意したいところです。
<決算発表スケジュール>
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/domestic_market/kessan_s/kessan_s.asp
【決算発表時期の留意点】
好業績を予想して敢えて決算発表前に株を買ったり、決算を跨いで保有する場合
幾つか注意して置くべきポイントがあるので書き添えます。
<下方修正又は悪い決算でも株価が上がるケース>
①悪い決算を想定し事前に売られており
下方修正発表後は既に売り物が少なくなっていた(売り枯れ状態)
②不安だった悪材料が表面化したことが逆に安心感に繋がった(悪材料出尽くし)
③元々人気の高い銘柄で目先の業績よりも事業の将来性が評価された(常に需給が良好な銘柄)
④機関投資家や大口の株主が買い支えた
<下方修正や悪い決算で株価が下がるケース>
①下方修正や決算内容が予想以上にネガティブだった
(上方修正や好決算を期待していたか、予想以上に悪い決算内容だった)
②元々人気が薄く長期安定株主が少なかった(常に需給が悪い銘柄)
<上方修正や好決算で株価が上がるケース>
①上方修正や好決算を知った投資家が新たに買いを入れる(普段から人気の薄い銘柄に多い)
②上方修正や決算内容が予想以上のポジティブ・サプライズだった(最もS高が期待出来るケース)
③空売りの買戻し
<上方修正や好決算でも株価が下がるケース>
①修正幅や決算内容が想定内だったため過大評価の反動で失望売りが出た
(業績に対する事前の期待が大き過ぎた)
②好決算を期待して事前に買われており、材料発表と同時に利益確定売りが出た
(人気が先行していた)
【決算発表前のチェック事項】
決算を跨いで株を持ち越す場合は一定のリスクを伴うので注意が必要です。
但し、長期投資の場合や赤字の項目に該当する銘柄はこの限りではありません。
◇企業の人気度(人気=需給の良い銘柄は株価が下がっても回復が早い)
◇事業の将来性(事業の成長性が期待される銘柄は一時的に株価が下がっても慌てる必要は無い)
◇直近1ヶ月の出来高や株価の推移(事前に買われ過ぎていないか)
◇月足から見た株価水準(既に割高ではないか)
◇浮動株数(浮動株が少ないと僅かな売買で株価が大きく上下するため
ハイリターンが期待出来る反面、ハイリスクに注意が必要)
◇買い長or売り長(信用取り組みが悪いと好決算でも悪決算でも売り圧力が強くなりやすい)
◇想定為替レートの確認(慎重な設定は上方修正に、甘い設定は下方修正に繋がりやすい)
◇市場環境(地合いが悪いと好決算でも材料出尽くしで売られることがある)
◇業績予想の傾向(上方修正の常連銘柄は決算発表前に買い、下方修正の常連銘柄は売り)
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景気ピーク付近での収益率で考えるならば、そこまでの業績以外、考慮する必要はありませんね。
全てシンプルになります。
で、収益率は変わらないか、むしろいい、、、じたばた動く必要がなくなる分。
あとは景気水準と方向性を見るマクロ分析だけ地道にやってればいい。
これ、時間はかかりません。
jojuさん こんにちは。
>景気水準と方向性を見るマクロ分析だけ地道にやってればいい。
これ、時間はかかりません。
仰ることは良く解かりますが、株式投資の初心者~中級者にとって
マクロ分析や景気水準を判断することはそう簡単ではないと思います。
また昨今は短期投資が主流を占めていますので、決算を跨いで持ち越す場合など
ケースバイケースで注意すべき事項を知って置くことは
極めて重要だと考えています。
たぶん、上の日記で書いてるよりもずっとシンプルだと思いますよ。
マクロ変動は基本、通貨供給、金利で決まりますから。
個人投資家にとっての短期投資は、丁半勝負で遊ぶつもりで無ければ、必要性少ないと思います
まあ、そういう嗜好の方々にはいいかも
マクロの視点に立てば仰る通りですし
例えば指数の売買などでは有用な考え方だと思います。
私が売買しているのは殆ど個別銘柄、しかも長期と短期の二本立てなので
短期銘柄については、需給やテクニカルを重要視しています。