残念ながら今回の定期構成銘柄見直しのタイミングでは見送りです。外国人投資枠の拡大と流動性の拡大が条件を満たせることが条件とのこと。基本は来年のタイミングになりますが、今回気になったのは条件を満たせば定期見直し以外でも採用を決定するという点。これば中国当局がMSCI担当者とのある種の事前確約を得られれば即時決定となり、市場に対するインパクトは相当大きいものになる。定期見直しよりもはるかに効果的。なんか事前に当局の関係者はある程度仕込み終わってから市場にアナウンスしそうな気がしてならない。そのタイミングとしては本土A株が大幅に暴落した後になるだろう。今後の展開としてはMSCi指数構成銘柄見送りにより、売り圧力が相対的に上回る予感。4000ポイント程度まで下げてもおかしくはない。その次は3500ポイントあたり。一方弱すぎる香港市場はツレ高はし難いが、本土AH上場系はツレ安になりやすい展開。米国の利上げと本土A株の急落が見込まれる為か、積極的な買い出動は出にくい地合い。皆さん下げたところで仕込もうと思ってるんでしょうね。6月はこのまま相対的に売り圧力が強いのかもしれないが、7月からは香港と本土のファンド相互販売開始され、本土の個人による直接海外投資のQDII 2とか発表されそうなので、それほど売りトレンドは継続しないと予想。また、最近の経済指標も悪い数字が出ていることもあり、何らかの景気刺激策と預金準備率引き下げ等の金融緩和がサポートする可能性もありえる。差し引きで考えれば、手堅い人は現金化し安値を狙う方がリスクは低いんでしょうね。