ヒュドラーの再登場と救済疲れのドイツ

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ヒュドラーの再登場と救済疲れのドイツ

ゴールデンウィーク明け、日経平均株価は大幅下落でスタートした。


連休前と連休後とNYダウはほとんど変わりなかったのに、日経平均株価は大幅安で
スタートした。特に、年中商いが薄いCME日経平均先物は、19,700円どころから
異常な下落を見せていた。専門家の間ではいろいろと言われていたかもしれませんが
5月SQ値を安くさせたい人たちがいて、下げたのだと思う。


それだけだったりすることもある。


CMEは、商いが薄いので、上げるも下げるもヘッジファンドの好き勝手にできる。
連休前にはポジションを大きくしない方がよいかもしれません。


雇用統計の結果も出たので、問題はここからになる。



ヒュドラーの再登場と救済疲れのドイツ


素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは信頼できる専門家へ)


周知の通り、あす5月11日にユーロ圏財務相会合が開催される。
ギリシャ政府への追加金融支援実施に向けての債務交渉が進められる。
世界中の投資家が注目している。


今日の日経新聞のマーケット欄の記事より


「・・・気掛かりなのは財政問題を抱えるギリシャの情勢。11日にはユーロ圏財務相会合

が開かれる。財政支援に関する交渉に進展がみられないようなら、株式投資を手控える

雰囲気が世界的に広まる可能性がある。」


(日経新聞より引用)


もう一つ、朝日デジタルの記事より


「ギリシャ反政府デモ再燃 余剰金移管要請に学生ら猛反発」


「欧州連合(EU)などから金融支援を得る交渉が難航するギリシャのチプラス政権が、
資金繰りのため地方自治体や大学に余剰金の移管を求めたことが国民の強い反発を招いている。

アテネでは学生の抗議デモが再燃。EU側との交渉で安易に妥協するわけにもいかず、

難しいかじ取りを迫られている。」


(朝日新聞デジタルより引用)


学生はデモをしているようですが、ギリシャは、この余剰資金の移動によって
来週末までに交渉がまとまらなくても、5月末までは乗り切ることができる。


すなわち、5月末がデットラインになる。(>_<)


専門家の間でよく言われているSell in may(セルインメイ)と重なるので気になる。


おそらく今回は何とか妥協して、交渉成立となる感じもするが不安は残る。


どうなるかまったくわかりません。


最初に、ギリシャ危機が起きたとき、市場専門家の中には


「ギリシャは小国だから大丈夫!」


と言っている人がいましたが
複雑な金融市場のことを知らなかっただけ。
複雑なものほど恐いものはない。


ギリシャが倒れると、次はスペイン、イタリア、ポルトガルのラテン系の国々になる。


ギリシャで終わらない。


通貨ユーロを導入するまえにユーロ圏で作ったルールが何の役にもたたないことは
すでにわかっている。
(以前から、この日記では、長い時間をかけてユーロは解体すると予測している。)


そもそもギリシャに借金を返せるのか?
ギリシャにはどのような産業があるのか復習すると


観光
(パルテノン神殿、エーゲ海など)


食べ物、お酒ともに美味しいとは聞かない。


オリーブ油


昨年、ギリシャ旅行(エーゲ海)に行った人から

オリーブのお菓子をもらった。


味は普通だった。


あとはどうか?


豊島先生の手帖に書いてあった「金買い取りビジネス」
ギリシャでは、お金に困って家にある貴金属を売っている人が多いらしい。


数少ないギリシャでの成長産業?


いずれにしても、これといった産業はないので、公務員が多い。


公務員がどうやって借金を返すのでしょうか?


スペインも公務員が多い。


ギリシャのバルファキス財務大臣をニュースで見ました。
誠実な方で、一所懸命になってお金を返済してくれる人


には見えません。


ギリシャ債務問題を先送りできるか注目したい。


ギリシャの膨大な借金は、ギリシャ神話のヒュドラーのようだ。


ヒュドラー(Hydra)


9つの首を持ち、一本の首を切り落としても、すぐにそこから新しい首が生えてくる
ギリシャ神話の不死身の化け物


ヒュドラーと戦うヘラクレス役のドイツは、ヒュドラーの首を切っても
切っても首が生えてくるので、すっかり救済疲れしている。


ドイツは、ヒュドラーの9つの首のうち真ん中の首が不死であるために
すべての首が元に戻ってしまうことにすでに気づいている。
ヒュドラーを殺すには、真ん中にある不死の首を切り落とさなければならない。


ドイツはヒュドラーの真ん中の不死の首の切り落とすことができるのか?


すなわち、ギリシャをデフォルトさせることができるのか?


・・・


ドイツ、オランダ、フィンランドなどユーロ圏の勤勉な国々では
もうこれ以上の妥協は許さないとの世論が強くなってきている。


万が一、ドイツがヒュドラーの真ん中の首を切ってしまうと
マーケットは混乱する。


それとも、真ん中ではないほかの首を切って、時間稼ぎをするのか?
そうであれば、日経平均株価にもプラスの材料になる。


Sell in may(セルインメイ)があるとすれば、海外要因になるだろう。


引き続きヨーロッパの状況に注意したい。


足元ギリシャのCDSは2,610 basis point(+44.15、前日比1.72%)になっている。
いつデフォルトしてもおかしくない水準。
(投資家ならば、ここは必ずチェックする必要がある)


CDSなど、重要な情報は英語でしか検索できないこともあるので
英語で検索すればよい。


ギリシャが5月末までにデフォルトする確率は
(個人的な予想、みんかぶは予想する楽しみがある)


支援合意(デフォルトしない) 70%
デフォルト 30%


わかる訳ないことを予想することに意味はないが
両方のシナリオを頭に入れておくことはよいと思う。


ヘラクレス役のドイツは、再登場したヒュドラーをどう退治するのか?


「欧州債務劇場」第3幕の山場になっている。


・・・


日本株は需給面でまだ上昇してもおかしくないが
海外要因に不透明感が強いので、みんかぶ予想を中立に戻したい。


買い予想 3銘柄
売り予想 3銘柄


ここからのロングもショートも難しい。
(除くプロの方々)


本間宗久の教えにもあるように、休むも相場


「売り・買い・休むが相場の3原則」


酒田戦法は勉強になるので、1冊くらい関連書物を読んでもよいかもしれません。




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