素人のひとりごと日記です。
足元のマーケットについて今回も思いつくままに書いてみたい。
○ギリシャ危機、中国問題
前回日記に書いたので、今回はパス。
引き続き警戒したい。
中国株急騰に対する懸念については、豊島先生の日記にも書かれている。
参考になる。
○4月28日~29日のFOMC
もちろんどうなるかわかりませんが、今回は利上げはないと言われている。
ここは重要なので、再度復習すると
現在FRBの中で議論されていることは
利上げが早すぎるリスク
利上げが遅すぎるリスク
オペレーションリスク
世界(特に新興国)への影響
と言われている。
●利上げが早すぎるリスク
利上げが早すぎると、大恐慌のときと同じ失敗を繰り返すことになる。
学校の教科書では、1929年のウォール街の株価大暴落からアメリカ発の世界大恐慌になったとき
ルーズベルト大統領のニューディール政策によってアメリカ経済は回復したと
勉強した記憶があるが、実際はそうではない。
一時的に回復の兆しが見えてきたときに、当時のFRBが預金準備率を2倍に引き上げる
など金融引き締めをしたうえに、政府も緊縮財政をしたために、アメリカはさらに不況
になった苦い経験がある。(ルーズベルト不況)
アメリカの本格的な景気回復は、太平洋戦争による莫大な軍需景気を待つことになる。
大恐慌の教訓もあって、FRBは利上げすることに相当慎重になっている。
第2期ルーズベルト大統領時代の失敗を繰り返したくない。
しかし、利上げのタイミングが遅れると、さらにバブルが膨れ上がる。
●利上げが遅すぎるリスク
バブルが膨れ上がり、悪いインフレになってしまう。
FRBは、普通の専門家と違って「利上げ」とか「出口戦略」とは言っていない。
「金融政策の正常化」と言っている。
要するに今の金融政策を「異常」だと認めている。
当然、異常な金融政策をいつまでも続ける訳にはいかないので
「利上げが遅すぎるリスク」がある。
●オペレーションリスク
FRBがFFレート(0~0.25%)のゾーン金利を引き上げたとしても
長期国債の金利がどうなるかわからない。
予測することが難しくなっている。
●世界(特に新興国)への影響
米国が利上げすると、金融システムが脆弱なところへの影響が懸念される。
・・・
もしマーケットの理解を得ることなく、無理して利上げすると
株価はもたないので、引き続き警戒する必要がある。
以前の日記にも書いたようにアメリカは景気循環的にも
景気の下降局面にあるとされている。
FRBは政策手段を確保したいので、本当は利上げできるような状況ではないが
利上げしたい。
景気が悪くなった時の自分たちの仕事ができるようにしたいし、注目もされたい。
将来、利下げするために、今のうちに利上げしたい。(・_・;)?
と思う。
○信用の取り組み
売り方は引き続き買い手として期待できる。
今回も日経平均株価の寄与率上位銘柄の信用の取り組み状況をチェックすると
(4月10日)⇒(4月17日)
ファーストリテイリング
0.27倍⇒0.63倍
日証金(4月23日)
信用売り残高
16万8,400株(前日比 11.67%)
信用買い残高
1,800株(前日比 -21.74%)
ファナック
1.62倍⇒2.39倍
ソフトバンク
16.22倍⇒5.19倍
京セラ
0.49倍⇒0.69倍
アステラス製薬
7.87倍⇒9.84倍
本田技研工業
0.91倍⇒0.78倍
セコム
1.51倍⇒0.82倍
TDK
4.22倍⇒6.34倍
トヨタ自動車
5.00倍⇒5.42倍
ダイキン工業
2.69倍⇒3.68倍
エーザイ
0.45倍⇒0.53倍
ここだけ見ると、空売りはまだ結構残っている。
ただ、信用の買い残も増えてきている。
上昇相場の最後の買い手が動き出している。
○個人投資家
先週末に大手証券会社の方から話を聞くと
日経平均株価が20,000円を超えてから個人の買いがたくさん入りだしたらしい。
ここでも、最後の買い手が動き出したかもしれない。
「株で儲かっている人は買っていますか?」
と聞くと
「買っていませんね~」
と言われた。
○外資系証券寄り付き前注文動向
外資系の証券会社の方は、超多忙なので幹部クラスの方がしっかりと確認して
報告するようなヒマはない。
アシスタントに指示して、女性アシスタントが報告するようなケースもある。
必ずしも正確な数字でない。また、市場外クロス取引などもあるので
外資系証券会社の動きを正確につかむことは難しい。
もっとも、外資系証券寄り付き前注文動向をアシスタントが報告したとしても
外資系証券会社に勤めるようなアシスタントは優秀なので、非公式な情報とは
いえ、ある程度正確な数字を報告していると思う。
少なくとも傾向はつかむことはできる。
そう見ると、足元、海外投資家は買い越している。
ただ、先週末売り圧力が掛かっていたので、今週どうなるかわからない。
○利益確定売り
株価は高値水準にあるので、引き続き利益確定売りは出てくるだろう。
○GPIF、日銀、公的年金基金
引き続き買い手として期待できる。
○海外投資家
ある程度実力のある海外投資家は、日本株の仕込みは終わっているはず。
世界にたくさんのリスク要因がある中で、この水準から積極的に
日本株を買ってくるとは思えない。
サラリーマン的な海外の機関投資家は、買うかもしれません。
○日銀の金融緩和
専門家も話をされていると思いますが
ブルームバーグニュースで
安倍総理の経済政策ブレーンの山本幸三議員の発言記事を読みました。
『金融政策決定会合を30日に控える日本銀行について自民党の山本幸三衆院議員は
「何もしないという話はちょっとあり得ない」と述べ、追加金融緩和に踏み切るよう
促した。』
このような発言がニュースで流れると、普通はそのようにならないことが多い。
今回は、どうでしょうか?
売り方は、日銀の追加金融緩和があるとドボンするので必死に調べていると思う。
くわしくは空売りをされている方へ
○5月の統計データ
相場の先読みをするため、少し先の
5月中旬の日経平均株価のデータを見ると
5月14日 20勝32敗
5月15日 19勝31敗
5月18日 20勝32敗
5月15日、5月16日(今年は休日)の勝率はともに38.0%で
5月の月間で最も負けが多い。
逆に強い日は、5月31日 37勝16敗(勝率約70%、ただし今年は休日)
過去のデータで見ると、日経平均株価は5月中旬頃
よく負けている。
昨年5月19日終値最安値
その後、一波動で日経平均株価は1,700円上昇した。
今年は何が起きるか?
○ゴールデンウィーク
官製相場は続いているので、引き続き株価は上昇する可能性はあるが
今週からGWに入り、5月2日~5月6日まで連休になるので、正直なところ
あまりポジションを持ちたくない。
株を枕にゆっくり休めるような世界情勢ではないので、休み前はできるだけ
中立のポジションにしたいと考えている人はわたしだけではないと思う。
・・・・
こう考えていくと、需給的には、まだ空売り筋の踏み上げや公的資金の買い
最後の買い手の登場(出遅れた個人投資家、信用の買い)など期待できそうなので
まだ上昇する可能性はある。
ただ、高値水準の株価で、イベントもたくさんあるうえ、リスクもたくさんある
そして連休もある。
さらに、世界の空売り部隊の精鋭は虎視眈々と出陣のときを待っている(>_<)
怖いので、できればお休みしたい。
個人投資家の最大の武器でもある「時間」を使いたい。
何もしないでマーケットを眺めていることも投資。
ここからは、難しい相場になりそう・・・
みんかぶ予想
買い 3銘柄
売り 3銘柄
の中立で様子を見たい。