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投資のアイデア、メモ、雑感(3)

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いろいろな本を読んで書き出した言葉、文章の羅列。過去に起こったことやその流れや大きな視点から何かを見いだせれば何かのヒントになるかもしれない。

商品相場(コモディティ)に関する書き出し。
・1972年のソ連による「穀物奪取」事件
1972年ソ連の穀物生産が歴史的な大凶作になる。頭を悩ませたクレムリン首脳が1972年6月、ソ連穀物公団総裁ニコライ・ベルオーゾフ一行がコンチネンタル・グレインなど穀物メジャー幹部に会い穀物輸入交渉を行うために極秘にワシントンを訪問。米国がこの事実を掴んだ時に、ソ連と穀物メジャーの間では既に小麦750万トン、飼料用トウモロコシ450万トン、合計1200万トンの大量の買い付けを終えていた。当時の米国の年間穀物総輸出量のおよそ三分の一!(・o・)
さらに同年7月に穀物公団総裁ベルオーゾフはそれまでの契約分にさらに700万トンの追加分の上乗せ、合計1900万トンの契約締結に成功。1972の米国の対ソ穀物輸出量は全体の約53%を占めることとなった。(^-^;)
金額ベースで11億ドル。小麦価格でソ連が大量買い付けを開始した時「1トン=62ドル」→2年後の1974年「1トン=226ドル」だったとのこと。

チャートをみるとアホみたいに上昇してるのがよくわかります。(~_~;)
なんでも当時の穀物価格の高騰ぶりにアイオワ州の歯科医師からマイアミの建設業者、ロサンゼルスの理容師に至るまであらゆる人たちが釘付けになったとか・・・(´Д`;)

1972年から続く食品価格の高騰(特に牛肉・卵・牛乳=保存がきかないもの。ロシア通貨危機(1998年)の時もこれらの食品価格の高騰が起きたとか)に米国民の不安が高まっていく。(`へ´)
シカゴ大豆相場、1972年7月=1ブッシェル3.30ドル→1973年1月=1ブッシェル4ドル→1973年6月初旬=1ブッシェル10ドル超。

1973年6月に米国、ニクソン大統領は輸入国に対する事前通告なしにあらゆる国対し、大豆及びその他の油糧種子製品の輸出禁止を発表した(~_~;)
※ただし既に契約済みの大豆の未決済分の50%は輸出許可された。
米国に同調するように一大生産国のブラジル及び主要輸出国も輸出制限措置を取った。

この時期くらいにたくさんの豆腐屋がつぶれそうになったり田中角栄首相がブラジルに行きジャングルを農地にして食糧の安定供給源を確保するためのセラード農業開発協力事業を推進していったらしい。http://www.jica.go.jp/topics/news/2012/20120712_01.html

チャートをみるとまたこれがアホみたいに暴落してるのがよくわかります。(~_~;)
一体、何人の人が破産したのだろう・・・。

・ソ連のアフガニスタン侵攻と穀物禁輸
1975年10月に米ソ両国で穀物協定を締結した(フォード大統領時代)。800万トンの輸出までは事前協議なし。それ以上は事前に話し合いましょうという内容。。。だった、だったが突然、1979年12月24日にソ連軍がアフガニスタンに侵攻。この軍事行動に抗議し1980年1月4日に時の米大統領カーターが対ソ穀物禁輸を発動。契約済みの2500万トンのうち800万トンを引いた1700万トンの小麦・トウモロコシの船積みを不許可にした。穀物市場の混乱を避けるため、1980年1月7日、1月8日はシカゴ穀物市場は閉鎖された。1月9日に取引を再開。政府は400万トンの買い上げを表明していたものの、寄り付きから小麦相場はストップ安、終日、売り気配一色となった。(需要が1700万トンも抑制されれば供給過剰となる。当たり前ですね)
しかし、その後はトウモロコシも小麦も大豆も価格は上昇した(^-^;)?
潜在的な需要があったということでしょうか・・・?

補足:カーターの禁輸は主要穀物輸出国のカナダ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル等と共同歩調が取れなかった。対ソ禁輸にはカナダ、オーストラリアの先進国のみが足並みをそろえ、アルゼンチン、ブラジルは応じず、逆に対ソ輸出を増やした。(アルゼンチンは1979年小麦・トウモロコシを合計200万トン→1980年には合計700万トン輸出契約締結、ブラジル大豆など300万トン成約した)
※アメリカは報復としてアルゼンチンへ武器輸出を全面停止した

足元、原油価格も3月中旬から上昇しています。買い主体とその意向は何なのか気になる。中国が米国債の償還に伴い戦略物資を備蓄してるのかも。

いろいろな商品相場の長期チャートの波一つ一つにドラマが隠されています。暴騰が起こる前の情報を収集することで今後の投資(投機?)の参考になるかもしれません。


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