朝日新聞デジタル 3月20日(金)8時40分配信
民事再生手続き中のスカイマークに対し、債権者が返済を求める総額が約2千億円になったことが19日わかった。これまで約711億円とされていたが、航空機の購入をめぐりトラブルになっていたエアバスが、違約金として求めていた7億ドル(約830億円)の債権を裁判所に届け出たことなどで、3倍にふくらんだ。
裁判所への届け出は18日に締め切られた。エアバスのほか、スカイマークが使用をやめた中型機「A330」をリースしていた米国のリース会社も数百億円を届け出た。両社とも、再生手続きに協力する姿勢を示したことになる。
民事再生手続きでは、届け出があった債権(スカイマークにとっては負債)を、スカイマークが支援企業から得たお金と営業で得たお金で弁済する。どの程度弁済するかは債権者との話し合いで決める。弁済額を決めたうえで、5月29日までに再生計画案を東京地裁に提出する。6月下旬に開く債権者集会で、過半の同意を得る必要がある。(土居新平