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損益計算書(1)

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決算書の中心となる書類の一つ、損益計算書についての復習。
損益計算書は対象となる会社の1年間の儲けを示している。

売上高という基本的な収益が一番上に書かれていて(トップ・ライン)
そこから下に順番に必要な経費を引いていく(段階利益、という)
一番下に書かれているのが最終的な儲け、当期純利益または当期純損失(ボトム・ライン)になる。

どの企業もアナリスト(企業分析をする専門家)の四半期利益の評価にさらされる。
トップ・ライン(=どれだけ売れのたか)、ボトム・ライン(=どれくらい稼げたか?)のコンセンサス(複数の人の同意)予想を上回ると株価が上昇することが多いようです。

例:米コカコーラ決算 1株利益0.44ドル(予想0.42ドル)←こんな感じ

営業利益、経常利益等はWikipediaさんに説明を任すとして、売上高と売上原価、売上総利益=売上高-売上原価、を知ってるだけでも決算書から数字以外のことがわかる(・o・)!

ラーメンが好きなので平成25年度の幸楽苑とリンガーハットの損益計算書から。
幸楽苑はファストフードでいうマックのイメージ。低価格の醤油ラーメン(マックでいう100円ハンバーガー)に高付加価値のセットメニューで稼ぐイメージ。
リンガーハットはファストフードでいうモスバーガーのイメージ。高い国産原料を使い高価格のラーメンを主力商品にしている。

売上高(売れた商品の総金額)のうちどれくらいが利益の金額の割合なのか?売上総利益率でみてみる。
数式は簡単。
売上総利益÷売上高

イメージでいうとリンガーハットの方が価格が高い分、儲かってそうなイメージ。幸楽苑は安いラーメンのイメージから薄利多売のイメージがあるが実際に比較してみる。(画像参照)

幸楽苑売上総利益率・・・・・・・平成24年=73.2% 平成25年度=73.6%
リンガーハット売上総利益率・・・平成24年=66.5% 平成25年度=66.6%

意外(・o・)!イメージと違い幸楽苑さんのほうが利益率が高かったりします。
いろんな企業の売上総利益率をみてみると面白い。業界ごとに総利益率の基準が違うのがわかります。

また両社とも平成25年度に売上総利益率が上がっているのがわかります。(何か儲かるような付加価値の高いメニューを開発したのかも?)

①また規模が違う会社を比べる際にも"割合"で比べることで比較ができること(他社比較)
②前年と当年、前月と当月など異なる期間で比べること(時系列比較)
でより会社の状態を客観的に把握できるみたいです。

自分がラーメン屋(お酒が好きな方ならビール会社でも良いと思う)のオーナーになった気分で決算書を読んでいくと眠くならずに興味を持って取り組めるかも?

※参考文献:「あっという間にわかる決算書」辰巳出版
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