遅くなってしまいましたが、昨夜の(米)12月雇用統計(雇用者数・失業率)についてまとめていきたいと思います(∀`*ゞ)
まぁ予想通りというか何というか、事前の記事にも書いたように質・量ともに好結果となるのは難しいようで、量的にはまずまずでしたが、質的には悪化してしまうというマチマチの結果となりました。
今日は各エコノミストの見解などと共に、昨日の雇用統計の内容をしっかり解説させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
12月は量的には良好な結果となりましたが… まずは量的な部分についてまとめていきましょう。昨夜発表された雇用者数・失業率は以下の通りとなっています↓
■22:30 (米)12月雇用統計(雇用者数・失業率)
・非農業部門雇用者数
【予想】+24.0万人
【結果】+25.2万人
・失業率
【予想】5.7%
【結果】5.6%
・民間部門雇用者数
【予想】+22.5万人
【結果】+24.0万人
このように雇用者数や失業率に関しては、やや強めの結果となっています。まぁ前回が+30万人を超える大幅な増加だったことを考えると、前月比でしっかり上回ってきたことは数字以上に評価できる部分がありそうです(*´∀`*)
そして、この結果を受けてドル・円相場は一旦は米長期金利(10年国債利回り)の切り返しと共に上昇しました↓
本当に量的な部分については非常に堅調なんですよね。実は前回・前々回分(10月・11月)の雇用者数も上方修正されており、合計で+4.4万人も増えていたことが分かっています。
また、失業率についても0.2ポイント低下しており、リーマンショック前の2008年6月以来、6年半ぶりの低水準まで改善しています。
本当に量的には申し分ない結果となり、ドル・円相場もまずはそこそこの上昇を見せましたが、後にまとめていく質的な部分に対してスポットライトが当たり始めると、利食いの動きに傾き値を下げてしまっています(´・ω・`)
質的には悪化!賃金下落で利上げ後退論も… ここからはいわゆる雇用統計の質的な部分についての数字をまとめていきます。いわゆる、イエレン・ダッシュボードと呼ばれる労働市場の専門家であるイエレンFRB議長が重視しているとされる雇用関連指数ですね。
ここ最近できたばかりでまだまだ馴染みがないかもしれませんが、今後の相場を占う上で重要な指標となるため、毎回しっかりと確認していただければと思います↓
イエレン・ダッシュボード(雇用関連指標) 比較一覧
指標名
前回(11月)
今回(12月)
賃金上昇率
+0.4%
−0.2%
労働参加率
62.8%
62.7%
長期失業者率
31.1%
32.1%
広義の失業率(U6失業率)
11.4%
11.2%
※青は改善、赤は悪化を示しています。
・賃金上昇率:1時間あたりの平均時給の前月比
・労働参加率:生産年齢人口(15~64歳)に占める労働人口の割合
・長期失業者率:総失業者数に占める長期(27週以上)の失業者の割合
・広義の失業率:フルタイム就業希望者がパートタイム労働の場合も失業とする
※イエレン・ダッシュボードには、この他にも求人率や退職率、解雇率、入職率といったものも含まれるのですが、それらは雇用統計ではなく雇用動態調査(JOLTS)で発表されるので、割愛しています。
最悪に近い結果ですね。特にインフレに大きく影響する平均時給が低下してしまったのは、大きなダメージと言えるでしょう。しかも、この賃金上昇率については前回分が下方修正されており、11月は+0.4%から+0.2%になってしまっています\(^o^)/オワタ
さらに…