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「後妻業」という新ビジネス? -黒川博行の小説「後妻業」-

 「後妻業」という最近のビジネス?小説をよんだ。作者は今年直木賞を受章した黒川博行氏。なかなか歯切れの良い文体で新商売が活写されていて秀逸。

 へたに翔年が解説するよりも、じかに中身を引用して感じてもらった方がずっと良い。後期高齢者予備軍(翔年もその一人)は老後の備えに役立つことまちがいなし。(青字は引用文です)
 ちょっと品位を欠く表現が頻出しますが、「後妻業」という特殊な新職業を描いているためやむを得ない。お許し下さい。



後妻業の経営者: 金がほしいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管でかせげや。
→ 「後妻業」起業の薦めか? 後妻業の経営者は結婚相談所と密接に連携していることが多いが、とにかく自立した生き方を教えてくれるらしい。儲け折半で、業務のコンサルもしてくれるというから、起業しやすいらしい。

経営者: 爺を騙すのは功徳や。
→ 老人救済事業? という側面もあるらしい。

>脂ぎったアボガド爺。
→ 色黒で脂ぎった皮が厚いお年寄り? 業界用語である。表現が秀逸。

新しい後妻業の女性: 「竿師」ってなによ。
経営者: 股座の竿で女を釣るんや。
→ 経営者は業界用語も噛んで含めるように教えてくれる。


 詳しいことは小説をお読みいただくとして、手広く繁盛していた「後妻業」のアウトラインを小説から引用してキーボードを閉じます。
「(前略)あいつはあんたのことを一から十まで調べ上げている」
「黒澤小夜子、昭和18年、門真で出生。結婚して星野。……(中略) 星野、岸上、西山から武内まで、あんたが籍をいれた男の名前はみんな知っていた。(中略) 末長が比叡山で死んだことも、名城が白浜で死んだことも、元木と武内が徳島のつるぎ町で死んだことも、なにもかも本多は調べてメモ帳に書いていた。そいつを報告書にして弁護士に渡すと、おれを脅しよったんや」
 → 安易に起業するとこのようなリスクがあります。(笑) 




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