今回の解散ですけども、僕個人的には最高のタイミングだと思います。但し、国民的にはほとんど意味ありませんよね。
何も消費税を10%に上げたくなければ、解散せずとも上げませんって言えばいいだけの話ですから。
はっきり言って国民は選挙にいくのが面倒くさいだけで迷惑しちゃいますよね。
では本当の解散の理由はなにかと言いますと、おわかりの方も多いと思いますが、
ほぼ絶対に勝てるというタイミングで一旦リセットし、初めからをスタートさせることによる
政権長期化を狙っているのです。
ここへんは一見悪く言えば自己中心的のように見えますが、
違う方面から見ると勝負の世界では実に当たり前で、絶対に勝てる所で解散するのはクレバーな選択だと思っています。
僕が最高のタイミングといったのはそういう意味です。「いつ解散するの?今でしょ!!」みたいな。
そしてここからの話が裏読みです。
もしかして…安倍さん官僚に逆襲しているんじゃないの?って思っているわけです。
ええ!そうなの?って思うかも知れませんが、根拠は少しあります。
まず第一に、日銀とGPIFのダブルバズーカです。これは安倍政権に消費税10%引き上げを後押しさせる為に
にわかに阿吽の呼吸があったと噂されていますよね。
ということは多少経済指標が良くなくても国民のほとんどは消費税10%になっちゃうって覚悟していたと思うんですよ。っていうか覚悟していましたよね?
だって法案でもう確定いていたんですよ。三党合意していましたもんね。ここで10%にしたとしても
そこまで恨まれることはないんですよ。なぜならこれは安倍総理が総理に就任する前に既に決まっていたことなんですから。
でも安倍総理は消費税上げずに解散に踏み切った。
そもそも三党合意は、民主党、野田政権の時に野田総理が消費税を10%に上げるならば解散すると自民公明党に持ちかけました。しかしそれは野田総理が持ちかけたというよりもむしろ財務省が持ちかけたのではないでしょうか?推測
当時の民主党は、鳩山、菅総理の時に官僚が全く言うことを聞かず霞が関は機能していなかったとささやかれていました。そして支持率は低迷しつづけます。
ボロボロの民主党を引き継いだ野田首相は霞が関を機能させるためには財務省の言いなりにならざるおえなかったのかもしれません。
民主党は完全に官僚に敗北してしまったのです。そしてどっぷりと敗北感を味わっている野田総理は、財務省の口車に乗せられて消費税を段階的に引き上げる、三党合意をさせられるのであります。財務省は昔から消費税を上げたがっていましたからね。
野田総理は民主党が惨敗するのをたぶん承知の上で解散します。そして誰もが予想通りの惨敗。
「切腹解散」とでも言いましょうか。
それに異を唱えたのが今回の安倍総理の解散なのです。
実は民主党政権と安倍政権というのはよく似ているんです。
え!どこが似ているんだ。とお思いのか方もいらっしゃるかも知れませんが。僕が似ていると思っているのは第1次安倍政権の事です。
はじめ第1次安倍政権と民主党政権は、官僚と真っ向から対立します。しかし両政権とも官僚の反感を買い。大臣叩き、メディアの情報操作、サボタージュなどで、ボロボロになり失脚しています。
なんだかとても良く似ているとおもいませんか?
しかし安倍総理は奇跡的にもう一度総理に返り咲きます。一度完全敗北した総理がもう一度政権を奪還し更にまた総理の座に座る。よく考えたら凄いことですね。
さあ第2次安倍政権の始まりです。
今回の安倍政権官僚たちと足並みを揃えます。まずは日銀に、超円安推進派の黒田総裁を置き、金融緩和をし円安株高を演出。消費税を8%に引き揚げげ官僚達の描いた筋書通りに事を進めます。ここでまた官僚達と対立すれば、同じようなことで叩かれますからね、彼らの手の内を知り尽くしているんですから。
もしかしたら安倍総理は消費税増税派でなかったのかも知れません。
しかしもしそのように考えたのならば、霞が関を機能させるに、消費税を引き上げるこ事は苦渋の決断だったのかもしれません。
なんせ消費増税をすれば消費が落ち込み、経済指標も、支持率も落ち込むのは目に見えているのですからね。自民党にとって何のメリットもありません。
メリットがあるとすれば…。とりあえず省益官僚たちを手なずけることが出来るということなのです。
そして文字通り官僚達を味方につけた総理はあらゆる法案を通し外交も積極的に行い自由に飛び回ります。その傍らでは公務員制度改革を推進し徐々に日の丸官僚を増やしていく。
まあ本当にそれ今必要か?と思う行動も結構あったりするのですが、良し悪しは別としてかなりアグレッシブに働いていらっしゃいましたよね。
そして今に至るわけです。
今回の解散はそんな過去の官僚たちの思わく通りには動かないという安倍総理の明確な意思を私は感じたのですが。「逆襲の解散」
政治主導を取り戻しつつある第3次安倍政権はこれからどんなことをしていくのでしょうか。
信じるか信じないかはあなた次第。