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1-15 情報と情報の価値


情報が株価を動かすということは、今も昔も変わりあません。戦争勃発や石油掘削などの情報をいち早く入手して、株で大もうけしたという話は、今でも語り継がれています。証券会社などでは、収益の源泉になる情報の入手に、費用を惜しまないようです。


ただ、今日のような情報社会では、株価を動かすような情報は、ほとんど一瞬のうちに世界中に伝わりますから、その情報で株取引をしても、大儲けになるとは限りません。むしろ裏情報をひそかに入手して、公になったときに反対売買をするほうが、確度が高いようです。


もちろん、情報収集は大切な機能ですが、同時にその情報を分析して、株価に反映させる能力が問われるようになりました。ヘッジファンドも金融機関も、情報を分析する人材、資金力、影響力では、圧倒的な力を持っています。でも分析力では、必ずしも数が勝つとは限りません。


著者はもともと、長期運用者ですから短期の値動きには、一喜一憂しないのですが、相場感覚を忘れないため信用取引を利用して、値幅取りに挑戦しています。相場に対する関心は、株を持っているかどうかで大きく変わってきます。SNSで書きこまれる投資家の相場観も、株を持っているか、株を売っているかで違ってきます。


株価は情報で動くようですが、情報の判断は、人によってまちまちです。ただ、その判断には、その人の利害が、大きく影響していることだけは間違いないようです。昨年の株価上昇は、外国人の15兆円もの買いで実現したものですが、今年に入っては、アメリカでの金融緩和縮小により、外国人は投資資金の引き上げに入っているようです。


彼らとしては、できるだけ高値で売り抜けたいようなので、投資判断も「売りたい強気」のようです。いっぽう受け皿となる日本人としては、特に年金資金や金融機関としては、株式保有を上げるために「買いたい弱気」のようです。これからの相場を見るときは、この需給の変化に着目して、情報を判断する必要がありそうです。


同じ情報でもその判断が、真逆になるのは株の世界ではよくあることです。だからこそ、売り買いが成立するのかもしれません。情報の分析と投資期間、これだけが、プロ集団に討ち勝てる個人の武器ではないでしょうか。


~~~~~
今週は、週初2日間で1,200円の大幅高のあと、利益確定と買い戻しが交錯し、出来高を伴いながら、上下に激しく変動しました。年初の16,000円から14,000円の間を、10ヶ月かけて揉んだ後の急騰で、相場は強弱感が対立しています。


市場では、今回の日銀の更なる金融緩和が、デフレ脱却に繋がるのか、まだ読みきれていないようです。なにしろ20年もの長期にわたり、デフレが続いたのですから、「円安」、「株高」、「インフレ」という経済状況が、生活、経済、政治、国際情勢にどのような影響を与えるのか、戸惑いを感じているのは無理もないところです。


この不安は、あの昭和バブルが弾けたとき、株と土地神話が崩壊して、新しい社会秩序を模索していたときとよく似ています。変化に対する不安と期待とが、交錯しているのです。難しい情報の判断が、今後の成果の決め手となります。しっかりした相場観のもとで、振り落とされないようにがんばりましょう。


相場が大きく動いたときの売り買いで「後悔」するのは、次の二つになります。


①「いい株」をなぜ手放してしまったのか?


②どうしてこんな「ボロ株」をつかんでしまったのか?


もちろん、売買したときは、いい株もボロ株も分かりません。


①の場合は、大幅に儲かったので、利食いのチャンス! もう少し下がったところで買い直せばと思ったのですが……。売ったところが底値で、そこからは無常にも上げて、あれよあれよと倍になってしまいました。


②の場合は、値動きのいい株が、半値八掛けになったので、それ買いのチャンス! 1割は取れると、売り指値までして買ったのですが……。底値どころか大幅に下げて、その後ジリ貧で、損切りの判断が付かないまま、いつのまにか塩漬けになってしまいました。


結果、ポートフォリオが痛んでしまい、これでは冬篭りどころか、キリギリスの運命になってしまいます。






2件のコメントがあります
  • イメージ
    gaspさん
    2014/11/7 17:34
    yuhsanさん

    こんばんは。
    相場とは難しいものですね。

    受け皿となる日本人としては、特に年金資金や金融機関としては、株式保有を上げるために「買いたい弱気」

    言い得て妙ですね。
  • イメージ
    yuhsanさん
    2014/11/7 19:00

    gaspさん

    こんばんは


    ご覧いただきありがとうございます。

    最近では、短期投資の方が多く、毎日売り買いに忙しいようです。

    私もときどき、短期勝負をしたいと思うときがありますが、今のようにめまぐるしく変わる相場には、とても付いてゆけません。

    幻と分かっていても、含み資産を計算しているほうが、性に合っている気がしているんですよ。

    コメントありがとうございました。





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