ローソン 店長応募 ６５歳に拡大

[arama-さん]

 

　コンビニ大手のローソンが高齢者の活用を拡大することが五日、分かった。店舗の運営責任者に応募できる年齢の上限を六十五歳とし、現在の五十五歳から十歳引き上げる。豊富な社会経験を商品の陳列や仕入れなどに生かしてもらい、新規出店の戦力とする。生活に身近なコンビニで活躍する高齢者が増えることで、他企業の高齢者登用に弾みがつきそうだ。

　ローソンは七日に上限を引き上げ、運営責任者として最高七十五歳まで働けるようにする。

　大手コンビニの多くはほとんどの店舗の運営責任者を一般から募集している。責任者は開店資金の一部を負担し、店舗の「経営者」となる。店頭に立つほか、仕入れや品ぞろえ、アルバイトの採用や教育を担当する。

　コンビニには高齢者の来店客が増えており、ローソンは年齢の近い責任者を増やすことで、来店客が買いたい商品を的確にそろえ、サービスの向上や売り上げの増加につなげる。

　スーパーに比べて売り場や在庫置き場のスペースが限られており、弁当やパン、飲料をタイミング良く仕入れ、買いやすい場所に陳列できるかが売り上げを左右する。接客などのサービス水準も一定以上に保つ必要があり、企業などでの勤務経験が長い高齢者の能力を活用する。