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土井たか子さん死去 - 本質は保守?-

 元社民党党首、土井たか子さんが先月20日、肺炎でお亡くなりになった。ご冥福をお祈りいたします。
 どこの国でもそうだと思いますが、死んだ人のことを悪く言うのは心無いしわざなので、彼女を賞賛する声がいっぱい報道された。女性政治家として、大きな足跡を残された方であることに異論はありません。が、翔年には政治家としての資質のあるところに、ずっと疑問を感じていました。死者に鞭打つことは慎みたいですが、おたかさんの後に続く若い人達の為にも、これだけは記しておきたいと思いました。

在りし日の土井たか子さん                  (Photo by NHK)


 まず、一般的な事実をネット上の「知恵蔵」等から略櫪として引用させてもらいます。
政治家、法学者。元社民党党首、元衆院議長。 終始一貫、現日本国憲法擁護、日米安保反対
1928年11月30日、兵庫県生まれ。本名、土井多賀子。
1956年に同志社大大学院を修了し、その後、憲法学者として同志社大、関西学院大、聖心女子大などの講師を務めた。
1969年、衆議院選挙に日本社会党から立候補し初当選。
1986年9月6日、第10代社会党委員長に選出され、日本憲政史上初の女性党首となった。
1989年の参議院選挙では「反消費税」を旗印に「マドンナ旋風」「おたかさんブーム」を巻き起こして大勝利し、自民党を過半数割れに追い込んだ。
1990年の衆議院選挙でも勝利。
1991年の統一地方選挙では惨敗、党委員長を引責辞任。
1993年には、女性として憲政史上初の衆議院議長に就任。
1996年、社会党が改称して社会民主党が発足すると、村山富市の跡を継ぎ第2代党首に就任。
2003年の衆議院選挙で大敗し、党首を辞任。
2005年の衆議院選挙に立候補したが落選し、政界引退。当選回数12回。
2014年9月20日、肺炎により死去。享年85。


 どうしても記しておきたいことはこんなところです。
1 社会党にしろ社民党にしろ、一応「革新政党」であるはずなのに、唱えているスローガンはいつも「憲法を守る」、「労働者の権利を守る」、「人権を守る」、「安保反対」でした。世界の政治情勢や軍事バランスがどんなに変わろうと、十分な国民的議論もなしに敗戦直後に作られた現憲法を何が何でも護ろうと唱えつづけ、大きな政治課題(安全保障、財政健全化のための消費税等)には反対の立場を貫かれました。政治とは理想の実現のために、現実をよく見つめて分析し、それにもとづいて段階的に政策を実施していくものと思っている翔年にとって、なんとも物足りなく感じさせるリーダーでした。「守って、反対する」だけでは何も新しいものが生まれませんから。

2 初めての消費税増税に関して国民的議論が沸騰した時、おたかさんは「ダメなものはダメ」と叫んで選挙に勝ちました。彼女の説明は、「国民は優秀で勤勉、日本経済は間違いなく成長を続ける。それはとりもなおさず税収が増えることだから、行政の無駄を排せば財政は安泰だし、増税は不要。だからダメ。」でした。翔年の目には、現実がよく見えていない、前提条件の精査不十分な論理と写っていました。

3 日本海側の海岸で突然人が行方不明になる事件が起こりはじめた頃、公安当局や政府は他国の拉致?の疑念が示され、変な噂も出始めており、米国の情報でもそれらしきものが囁かれていました。このような見方に対して、おたかさんは「それはアメリカのデッチ上げ情報」と一刀両断でした。当時の社会党は北朝鮮と太いパイプがあったのですが、現実が見えないというか、見ようとしない彼女は、その自党のパイプを使って調べようともせず、国民に嫌米ムードを醸成しようと謀っていました。国家の使命は「国民の命と財産とを守る」ことであるのは百も承知のはずの政治家がこの体たらく、驚きを通り越して怒りを覚えました。(当時、翔年はマスメディア以外からも福井県や能登半島の海岸で不審な事件が起こっているという情報は得ていました。暴力団がらみかなと思っていましたが、まさか隣国の仕業であったとは…)
 
4 同じ頃、おたかさんは記者会見で「趣味はパチンコ」であることを披露しました。翔年は清廉なイメージのおたかさんと大衆娯楽のパチンコの取り合わせに違和感を持ちました。新聞等では大衆の人気を煽るようなかなり彼女を「よいしょ」している記事がでました。翔年はパチンコ業界には朝鮮半島系の経営者が多いので、彼女のこの一連の発言は彼らへの選挙応援への謝礼の意味が込められていたように見えました。その後、多くのパチンコ店の巨大な利益が総連などいろんなルートを通じて北朝鮮へ送られていたことが明らかになりました。
 趣味は個人の自由でありますが、この政治リーダーのパチンコ趣味発言は、結果として国民の目をあざむきながら、北朝鮮への資金援助に繋がっていたのです。

 悪く言うつもりはなかったのですが、思っていたことを書くとこんなことになりました。政治リーダーとして、このような行動はとるべきでないと思っていましたから。主義主張は人それぞれ、信じるところを述べるのに結構ですが、政治家には現実をよく見て、真実を洞察する眼力を磨いて欲しいと切に願っています。
 おたかさんの流れを汲むTVで人気の元社民党の田島陽子や社民党の福島瑞穂や辻本清美にも、似たような体質を感じるので、彼女達にもあまり共感は持てません。

 






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