今日から25回の予定で講釈を垂れますのでよろしくお願い致します。
但し内容は初心者さん向けですのであしからずご了承下さい <(_ _)>
第1回「株式投資の心構え」
ここでは主に退場させられないための留意点と努力しない投資家の末路について書いてみます。
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①努力(勉強)すること
<学ぶべきこと>
世界の政治・経済、相場の歴史、相場の仕組み(機関投資家の行動様式など)
株式相場と為替・債権相場の関係、直面しているマイナス要因を知る、他の投資家心理を知る
自らの投資経験を記録して投資マニュアルを作る、決算書を読む(ポイントだけでも)
企業のステークホルダーを知る、チャートを読む
情報源の確保(TV・新聞・NET・証券会社)、流行や新製品に敏感であること・・等々
もう少し具体的にお話します。
◇世界の政治・経済は株価のトレンドに大きく影響します。不勉強な人は無免許運転と同じです。
◇相場の歴史を知らないと世界的な株価暴落時に必ず逃げ遅れ、その後の対処も誤ります。
◇株価を動かすことが出来る機関投資家の特徴や動きを知ればコバンザメ戦法が可能です。
例えば投資ファンドが買い集めている銘柄に便乗するする場合がそれに該当します。
因みに、投資ファンドが売買している銘柄は以下のサイトで検索出来ます。
http://toushi.kankei.me/
http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/
◇株価は為替や国債金利の影響を受けますから基本的な知識として知って置く必要があるのです。
因みに為替と株価の関連性は皆さん良くご存じだと思いますので
ここでは金利と株価について要約してあるサイトを貼って置きます。
http://www.rich-adviser.com/investment/investment_kabu_saiken.html
◇株式市場が直面する主なマイナス要因には主に以下の様なものがあります。
金融不安、地政学的リスク(戦争・テロ・核問題など)、大災害、伝染病の流行・・・
この中で金融不安(リーマンショック・ユーロ危機など)は最も株価の低迷を長引かせる要因で
暴落後二番底や三番底を付け、セリクラに繋がる恐れもあるので安易に買い向かうのは危険です。
因みにセリクラ(セイリング・クライマックス)とは大半の銘柄がすんなり寄り付かず
S安銘柄が続出する状態で、日経平均株価がマイナス1000円を超えることも珍しくありません。
また金融不安以外の原因で株価が暴落した場合、回復に要する期間は数日~数週間であることが多く
逆に絶好の買い場になることもあります。
但し株価が暴落した時に予備資金を残して置かないと、絶好のチャンスを生かすことは出来ません。
◇株は心理戦という側面を有しています。典型的な例が仕掛けと呼ばれるもので
ヘッジファンドや仕手筋はあの手この手を駆使して株価を動かそうとします。
また通常株価は人気投票で決まるため、自分が買いたい銘柄ではなく
周囲の人達が買いたいと思う銘柄を予測して買わないと株価は容易に上がってくれません。
この項については改めて別の機会に詳しくお話します。
◇株式投資に不可欠なのが損切りや利確のルールを定めたマイ・マニュアルです。
さらに自らの投資体験を細かく記録して置けば、相場が大きく変動しても慌てずに済みます。
咄嗟の投資判断は経験の蓄積によって醸成されますが
いざという時に役に立たなければ何の意味もありません。
つまり投資判断は身体で覚えない限り、マニュアルを参考にするしかないのです。
体験の記録が多ければ多いほど的確な判断に繋がりますし
少なくとも評論家など周囲の意見に振り回されることも無くなります。
◇企業の決算書を隅々まで読むのは結構面倒です。
会計の専門用語も多く、結構斜め読みになりがちですが
幾つかポイントを押さえて置けば大きな判断ミスには繋がらないと思います。
決算書のポイントについては後日改めて投稿させて頂く予定です。
◇企業の主なステークホルダーは、顧客、株主、開発・技術・販売(流通)に関する提携企業
グループ企業、仕入先、取引銀行、監査法人、幹事証券、従業員などで、全て企業の財産です。
また例えば顧客・主要株主・提携企業などによって当該企業の信用度に差異や変化が生じるため
銘柄選びを行う際の重要なポイントになるのです。
業績が良いにも関わらず長らく株価が低迷している企業があれば一度チェックが必要です。
この項についても別の項目で再度お話したいと思います。
◇チャートの読み方については「みんかぶ」を初めNET上にも沢山情報があるので省略します。
また情報入手の方法についても後日お話ししようと考えています。
◇最後になりましたが、個人投資家の情報収集力は機関投資家に比べ随分見劣りします。
しかし常に流行や新製品に興味を持つ習慣を身に付けて置けば
案外身の周りで貴重な情報を発見出来ることもあるのではないでしょうか。
特に子供や女性に関する流行は意外に見付け易いかも知れません。
「妖怪ウォッチ」などはその典型的な例だと思います。
因みに流行に対してより敏感なのは男性より女性だと考えます。
もしそうであれば株式投資は女性の方に一日の長があると言えそうです。
以上のことから、次の様な人が株式投資に首を突っ込むとほぼアウトという結論に達します。
◇政治・経済に関心がない(ニュースを見ない、新聞を読まない、専門用語を理解しない・・・)
◇経済や相場の歴史を知らない(判断力や決断力に劣る、投資判断を誤り易い)
◇相場の仕組みを知らない(為替・債権・商品価格の関連性や
ヘッジファンドやデリバティブ等の仕組みを理解していない)
◇企業の内容を充分把握しないまま投資する(断片的な情報だけで買ってしまう、銘柄に惚れる)
◇決算書やチャートの読み方を勉強しない、または知っていても確認しようとしない
(個人投資家にとって数少ない武器だけに必要不可欠な知識)
◇流行に関心が無い(常にアンテナを高くしておかなければチャンスは滅多に訪れない)
②投資が資産の運用である以上損をすることは許されないという自覚が必要
儲けることより如何に損をしないか、如何に損失を最小限に止めるかを優先するべきで
以下のタイプの人は注意が必要です。
◇目先の損失を嫌う(勝率に拘る、ロスカットしない)人(投資と資金管理はワンセット)
◇辛抱(待つことが)出来ない人(高値掴みや塩漬けの名人、逆に利益は待ち過ぎてフイにする)
◇ヘッジをしない(買うことしか頭にない)人(下落相場で大きな損失を被り易い、休むも相場)
◇一発勝負や一攫千金を狙う人(投資とギャンブルを混同すると高い確率で一発退場もある)
③自分の相場観を持つ
相場観を養うのは大変難しいことですが
世界の政治・経済に関心を持ち、常に新しいニュースに目を凝らして置く努力は必要です。
例えば周囲が「買いだ!買いだ!」という時は既に殆どの人が買った後なので
自分が買う時は他人にとって絶好の売り場になることが多いものです。
つまり周囲の意見に流されてばかりいては常に後手後手に回り損をすることになるので
その時々で自分の相場観が間違っていたとしても、持たないよりは余程マシだと思います。
従って以下のタイプの人は要注意です。
◇多数派意見に流され易い人(自分の考えに自信が持てない→不勉強の証拠!)
◇自分の考えに肯定的な記事や投稿文を見ると安心する人(群集心理の典型、依存心は捨てよ!)
◇不安を煽る記事や意見を目にすると慌てて売りたくなる人(株は心理戦、ビビッたら負け!)
◇素直過ぎる人(騙され易く相場の罠に嵌り易い、相場の世界では周囲は皆泥棒と思え!)
④努力しない投資家の末路
株を始める時は誰でもいろいろな夢を描いているものです。
株で儲けて美味しいものを食べたい、貯金したい、旅行したい、新しい家電を買いたい
ブランド品を買いたい、車を買い替えたい、家を建てたい、老後の資金を貯蓄したい 等々
しかしこの様な夢が実現することは殆ど無く、大抵の場合真逆の現実が待ち受けています。
以下は個人投資家の9割が直面する可能性がある現実です。
しかも努力(勉強)しない人はほぼ全員が経験し退場を余儀なくされる筈です。
そこでこれから株式投資を本格的に始めようと考えて居られる方は
最初に以下の現実を頭に焼き付けて置いて下さい!!
◇株で損をしたら外食どころか米も買えなくなる(株の塩漬けで腹は太らない)
◇株で損をしたら貯金どころか借金生活が待っている
◇株で損をしたら旅行どころか旅番組を見る度に涙ぐむことになる
◇株で損をしたら新しい家電を買うどころか家の電気を止められるかも
◇株で損をしたらブランド品を買うどころかリサイクルショップに売りに行くハメになる
◇株で損をしたら新車買うどころか後数回車検を受けるハメになる(それでも車が残ればまだマシ)
◇株にさえ手を出さなかったら家の2~3軒建っていたなんてことも ガーンΣ( ̄□ ̄;)
さらに
株で財産を失った人の老後は一人暮らしか牢屋暮らしの何れかでしょう(南無)