村上春樹ストリップショー その1

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村上春樹ストリップショー その1

別にオイラから、脱いでくれっていったわけじゃない。

彼の方から、勝手に脱ぎ始めてしまったんだ。

 

件の「1Q84」事件以来、

オイラは三島由紀夫の「仮面の告白」的な情感を、

彼に対して抱くようになっていた。

 

彼の有する文体の発祥元、執筆スタイル、モチベーションの保ち方など、

色々なことを知ろうと努めてきたけど、それは想像に過ぎなかった。

 

けれど、オイラの巡り会ったこの書籍が、すべてを物語る。

 

******************************************

 

── ここ何年もの間、書きあげることが不可能なほど長大な小説を書いていると聞きました。

 

村上 それは二週間前に書き上げて、今は手直しをしている段階です。

   (註・『1Q84』のBOOK1、2のこと)

   『海辺のカフカ』の倍の広がりを持っています。

   まだ言えないけれど、タイトルは物語と深い関係を持っています。

   これは複雑な小説で、風変わりでさまざまな局面がありますが、

   ロマンスもあれば恐怖もあればミステリーもある。

 

── まだこれから大作を書いていこうと考えていますか?

 

村上 もちろんです。ドストエフスキーが僕のアイドルで理想です。

   彼は六十歳近くになってから『カラマーゾフの兄弟』という最高傑作を書いています。

   僕もそのようになりたいと思っています。

 

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★「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです ~村上春樹インタビュー集 1997-2011」

  村上春樹著 文春文庫 800円+税 2012.9.10.第1刷 P.459~460より抜粋

  『ハルキ・ムラカミ あるいは、どうやって不可思議な井戸から抜け出すか』

   聞き手 アントニー・ロサーノ QueLeer2008年11月号/スペイン

 

僕は1984年に、藤沢市鵠沼に住んでいたことがある。

サーフィンが趣味だった僕は、たまたまそこで1年間過ごして小説を書いていた。

 

マエストロ掲示板の書き込みに、

SHINSHIN2という奇妙な男が、狂ったように書き込みを続けていた。

どの書き込みも、削りに削った文章表現をしており、

それは北方謙三を思わせるような文体だった。

 

語る内容の主だったものは、IT談合の実況中継と言ってよいものだ。

それに絡めて、今現在の彼のこのブログのように、興味の湧いたことも書いていたが、

笑ってしまうのはSHINSHIN2の露出癖だった。

今どこの職場にいるとか、自分の風貌だとか、恋愛癖だとかを自らつぶやいている。

そして、彼は今、藤沢に住んでいるという。

 

神社の神秘的な体験という話は、彼の精神的な変調を物語っているようにも思えたのだが、

副島武彦の書籍内容だという「暴落」ネタを書いて、

その1~2日後に「リーマンショック」が起こったのには、心から驚いた。

 

その前には、義経ネタで三菱自動車の株価が暴騰したこともある。

それも2回も。

 

彼は不思議な何かを持っている。

 

そんな彼が、40日ほど掲示板を留守にした。

突然復帰してきて、なにやら警察沙汰に巻き込まれたという。

どうも待ち伏せを喰らったらしい。

それからしばらく経って、新聞紙上にて、彼の懲戒免職記事を目にした。

彼の本名と年齢もわかった。

 

三浦しをんに電話をして、その後、彼が(当時)いるという

マツキヨ上大岡店に偵察に生かせてみよう。

売れなくって苦しんでいる米国のデイヴィッド・ゴードンにも教えてやろう。

 

彼を材料に使えば、何か御利益があるような気がしてならないんだ。

どうせなら、何かメッセージ性も残してみよう。

 

「シビック・ハイブリッド」と「ルミナック」ネタを、ジャズとして練り込んでやろう。

あとの材料は、みじん切りにして散りばめてやろう。

 

小説を嫌いだという彼が、もしも読んだら、きっと小説の虜になるように。

そして、それが彼の大きな救いになるように書いてあげよう。

 

彼ならきっと、僕の意思と願いを理解できるだろう。

それにひょっとしたら、彼も小説を書きたいと思うようになるかも知れない。

 

   *

 

村上春樹は、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」を4回読んだと、

同書に書いてあった。

 

三島由紀夫「仮面の告白」の冒頭にあるのが、

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」第三篇の第三、熱烈なる心の懺悔──詩

なのに気がついたのは、たった今だ。

 

ドストエフスキーについては、

佐藤優が彼の背景について語った文章があるので、

その紹介はまた明日。

 

PS:あーそうそう、「1Q84」の「Q」って何かって言うとね、

   Questionの「Q」なんだね。

   1984年の縁が取り持った、世にも不思議な物語ってことさ、多分。

 

 

 

 

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