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羊狩りに行ったら、ピンボールと鼠がいた

河合俊雄の「村上春樹の物語」という心理学的アプローチによる批評作品から、

右翼の大物が登場するという「羊をめぐる冒険」という作品を知った。

 

書店に赴くと、羊狩りをするには読む順番があるのだと、書籍の帯はいう。

村上春樹自身は、初期の稚拙な作品のため、最初の二作品を低く自己評価しているようだが、

「風の歌を聴け」と「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」は三部作なのだという。

 

「風の歌を聴け」では、ハートフィールドという作家の逸話の扱い方が絶妙だと思う。

この作家に強い興味を覚える。

この作家が現代人だったら、村上作品に登場する音楽のように、その作品も売れたことだろう。

ハートフィールドは、異様なほどのガンマニアであり、ビルから投身自殺したという。

ある意味で、「怒りの作家」だったらしい。

その怒りが、最期には自分に向いてしまったのだと思われた。

ある意味で、彼はオイラと同じ性格をしている。

 

「1973年のピンボール」では、以下の部分にオイラは強く反応した。

この場面では、ピンボールマシンのことを自分の彼女のようにとらえて会話している。

**********************************************

様々な想いが僕の頭に脈略もなく浮かんでは消えていった。様々な人の姿がフィールドを被ったガラス板の上に浮かんでは消えた。ガラス板は夢を映し出す二重の鏡のように僕の心を映し、そしてバンパーやボーナス・ライトの光にあわせて点滅した。

 

あなたのせいじゃない、と彼女は言った。そして何度も首を振った。

あなたは悪くなんかないのよ、精いっぱいやったじゃない。

 

違う、と僕は言う。左のフリッパー、タップ・トランスファー、九番ターゲット。

違うんだ。

僕は何ひとつ出来なかった。指一本動かせなかった。でも、やろうと思えばできたんだ。

 

人にできることはとても限られたことなのよ、と彼女は言う。

 

そうかもしれない、と僕は言う、でも何ひとつ終っちゃいない、いつまでもきっと同じなんだ

リターン・レーン、トラップ、キック・アウト・ホール、

リバウンド、ハギング、六番ターゲット・・・・・・ボーナス・ライト。

121150、終わったのよ、何もかも、と彼女は言う。

**********************************************

★「1973年のピンボール」

  村上春樹著 講談社文庫 400円+税 2004.11.15.第1刷 2013.4.4.第26刷

  P.120~121より抜粋

 

赤字の部分には、文字の右側に線が引いてあった。

 

妄想的なことなのだけど、そんな風に線まで引かれて語られると、

オイラはIT談合の戦いに負けた懲戒免職事件を彷彿としてしまった。

「木野」に書いてあった「記憶は何かと力になる」の文字の右側にある「強調点」みたいだ。

 

社長の首ひとつとってくれても、知事の関係者が落雷に打たれて死のうと、

オイラとしちゃ、何にも終わってなんかいない。

ケンカはこれからが本番だ。

オイラに憑いている眷属たちは、とっくに飛び回っているのだ。

 

ところでこの三作品には、「鼠」というあだ名の男が出てくる。

 

「ねずみ色のよれよれな作業着を着た冴えない男が、

 同じくねずみ色のキャップをかぶって中央に佇んでいた」

 

これは、オイラの書いた予選落ち作品の冒頭。

横浜市の某大会の挨拶に来ていたこの男は、管義偉だ。

ホントウに、来ていた。

一人称で主人公のオイラは、ネコのモチーフを有している。

従って、店舗で追いかける期限切れ商品も、オイラにとってはある意味ネズミだ。

管義偉も、オイラからみたら実はネズミだ。

 

オイラにとってピンボールは、マイクロソフトのパーソナルデータベースACCESSに当たる。

現在試行している、少々劣るがないよりはマシな手法を「トムとジェリー」と記号化した。

政治家が戦略的な働きをみせれば、この記号はぶっ高め手法の「アリス」に変わる。

 

最後に流したボズ・スキャッグスの某曲は、じつはネコの鳴き声のメタファーでもある。

曲を聴かないとわからない仕掛けだけど。

 

 

他にももっと趣向を凝らして書いた。

佐藤亜紀が読んだら、泣くかもしれない。

小説的な文章としては稚拙だろうが、アイディアと仕掛け自体はそうそう負けないってんだ。

 

何があっても、オイラは書き続けるからな。

 

 

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