著者本人が珍しく前書きを書いたという。
ネットで噂になっていた「文藝春秋への借り問題」を解消するコメントもあった。
また、以下の事実が語られていた。
「ドライブ・マイ・カー」は、登場する地名について、地元民から苦情が生じ変更。
「イエスタデイ」は、その改変した歌詞につき、著作権代理人より示唆的要望を受けて、改変。
後者については、仕方がないかもしれないとは思うけど、
前者については、どーしてなんだろうと思う。
ディープなファンが集まってきて、地元の人が困ったのでしょうか?
★「女のいない男たち」
村上春樹著 文藝春秋 1,574円+税 2014.4.20.第一刷発行
文藝春秋に掲載された短編4話ほか、他紙掲載作1話、書き下ろし1話の都合6話構成の短編集。
「木野」が一番イイと思う。
なぜか振り仮名がついていて、「キノ」と読ませていたのが微笑ましかった。
(けれど、オイラはこれからも「キヤ」と読んでやるけど、キュキュキュ)
外装には、「木野」に登場するバーの絵。
店の前に柳、その足下には灰色の猫がトコトコと歩いている。
水彩画のようなタッチで店の黒と柳の緑を淡く描写していて、
味わいのある好きな絵だ。
ここで思うこと。
前夜の続きになるが、
修正前の春樹作品が掲載された文藝春秋の各巻は、
相場的にはオモロイ魅力が増したことになるので、
捨てない方がイイのかも。
月刊誌、何も知らんと捨てる人が多いと思われる。。
日焼けとかしないように、大事に保管しておこっと。
PS:あの佐藤亜紀が、月刊他誌で驚いたことにショートショート的な短編を書いていた。
「犬の散歩」とかなんとか。。
さらに驚いたのは、北方謙三的な削った削った文章を書いていたことだっ!
急いでいたので斜め読みしただけだけど・・・(買わなかったのかい!)
たしか、どこかの書籍で「短い文章なんてクソだ」みたいなことを
書いていたような気がするけど。。
でも、こういう佐藤亜紀のチャレンジ精神が、オイラは大好きだ。
きっと何かが、彼女をそーいう気にさせたのだろう。
ちょいと、これは凄いことだと思った。