串本町潮岬沖で2日間にわたり行っていたメタンハイドレートの本年度2回目の調査を終えた。2日目も、メタンハイドレートの存在の目印となる粒状の集まり「メタンプルーム」の兆候が見られた。
県から委託を受けた調査研究機関「独立総合研究所」(東京都)が昨年11月、1回目の調査を潮岬の南側で行い、太平洋側では初めて、海底から立ち上るプルームを5回観測した。
2回目の調査は3日間の予定だったが、30日は悪天候が予想されたので中止となった。
同研究所自然科学部長の青山千春博士は、昨年11月と今回の調査を踏まえ「プルームが出ていて海底下にメタンハイドレートがあるのは日本海側に多く確認されているが、太平洋側はあまり調べられていないため報告がなかった。今回調べて、やはり太平洋側にもあり、とてもうれしく思う」と話した。
前回と今回の調査データを同研究所が分析し、3月下旬に詳細を報告する予定。
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