Voice of Russiaでも報道、これによると 「ウクライナにおける非常事態、ロシア連邦市民・我らが同胞たち・国際合意に基づきウクライナ(クリミア自治共和国)に駐屯しているロシア連邦軍兵士らの生命への脅威に鑑み、ロシア連邦憲法第1章第102条g条項(※)に基づき、ロシア連邦議会連邦院に対し、ウクライナの社会政治状況が安定化するまでの間、ウクライナ領内でロシア連邦の軍事力を行使することについて、提案を行う」
※同条によれば、連邦院は外国におけるロシアの軍事力の行使を決定できる
とのこと。
それに先立ち、新ウクライナ政府は現在違法にロシア軍部隊6000人が行動していると非難しており、また、ウクライナの対空ミサイル基地が、ロシア軍と思われる勢力により指揮の委譲を要求されているという。
ロシアにとっての「ウクライナの社会政治状況が安定化するまで」というのは3月30日のクリミアの新首相による住民投票まででしょう。
また、直接の理由として「自国の兵士らの生命への脅威」としているのはなかなかすごいことだと思います。
それでなくとも、ロシア市民権を持つロシア系住民が住んでいるのでそちらの大義名分で十分だと思うのですが。
また、ヤヌコビッチ政権末期に治安維持を行っていたが、ウクライナが新政府になった直後に解体された治安維持部隊「ベルクート」はロシア側から旅券が発給されそのままロシア市民になれるそうです。
なお、ウクライナは正式にはNATOに加盟していませんが、2008年に加盟の動きを見せた際には、そのばあいはロシアは軍事介入してクリミアを併合する用意があると発言していたそうなので、やはり今回の政変でEUへの接近が不可避となった時点で、ロシア側の軍事行動は既定路線だったのでしょう。
参考URL
http://www.bbc.com/news/world-europe-26400035
http://japanese.ruvr.ru/2014_03_01/129302943/
http://japanese.ruvr.ru/2014_03_01/129298442/
0:55追記
プーチンの案が満場一致で可決されました。さすが早いですね。茶番だから当然ですけど。