自分が投資をする際に心がけていることがあります。
それは投資を最終的に意思決定する前にできうる限り会社を直接見てみることです。
消費者へのサービスを行っている会社であれば、そのサービスを受けに行くことをお勧めします。例えば以前ライトオンの株式を保有していたのですが、ライトオンの株式を買う前に直接4,5店舗は回ってみて店舗の雰囲気、客層、レイアウト等を見て回りました。実際に店舗を見てみると非常に店員の対応がいずれの店舗も良く、嬉しくなってIRにメールをした覚えがあります。その後ライトオンの株式は目標株価に届いたため、売却してしまいましたが今でも愛着があります。
また消費者へのサービスを行っていない会社であっても、本社が近いのであれば見に行ってみることをお勧めします。株の格言で有名な格言があります。
「本社ビルを建てれば売り」
この格言の意味には二つの側面があると思います。
一つは本社ビルを建てる時は、会社が儲かっている時であり本社ビルを建てようと思うタイミングで一度ピークを迎えることが多いということです。経済には波がありますから常に上昇を続ける会社はありません。会社が本社ビルを建てることが多いのは波の頂点に来ている時が多いですから、一旦売却した方が良いことを示唆しているのです。
もう一つは本社ビルは原則として1円も利益を生みだしませんから、本社ビルを新築すれば費用は必ず増加します。そのためその後暫く業績が悪化してしまうことが多いのです。
こういった面もありますので、本社ビルは一度見ておいた方が良いでしょう。本社がボロボロであればガッツポーズです。
またIRフェスタに出展している企業であれば、直接行って話を聞いてみて下さい。もちろんインサイダー情報のようなものは手にすることはできませんが、直接話してみると意外と様々なことを教えてくれますし、顔の表情などで読み取ることもできます。
直接見たり話したりする機会があれば積極的に活用してみて下さい。