世の中ではなぜFXの方が株式投資よりも人気があるのでしょう?
googleのキーワドプランナーによれば、「FX」の検索数が約14万件程度あるのに対して「株式 投資」の検索数は7,000件程度しかありません。投資以外の「FX」検索があるとしても、この検索数の違いは圧倒的ですし世間でFXの方が株式投資よりも人気があるのは間違いありません。
FXは極僅かの人は儲かるかもしれませんが、多くの人は最終的に負けると思います。
投資で勝つためには世間一般よりも優位な状況に立つ必要がありますが、FXは変動要素が多いこと、また確たる根拠をもって読み切れない要素も多いことから優位に立つことは極めて困難です。そのためどうしても投資の仕方は「おそらくこうなる気がする」という読みで行う必要が出てきます。
このような投資の仕方では勝つ時はあったとしても、最後に負けて終了してしまうと思います。人間の欲にはきりがないからです。
勝ち逃げすれば良い!と思われるかもしれませんが、勝ち逃げができるのは人並み外れた臆病さか決意を持っている人だけです。
それでもFXの方が世間で人気があるのは、選択肢が絞られているからだと思います。ドル円レートが今より上がるか下がるか、2択です。それゆえ簡単に思えますし、選択肢が絞られているということはそれだけ「一時的には」当たる可能性が高いわけです。丁半博打と同じです。
FXと比較すると株式は選択肢がありすぎるのかもしれません。上場会社だけでも3,500社超ありますし、REITや投資信託を含めれば4,000程度の選択肢はあります。そのため難しい!となってしまい株式投資はFXと比較して人気がないのでしょう。
しかし勝ちやすいのは間違いなくFXよりも株式投資です。
良い例が、バブル期より日経平均に毎月積み立てを続けていたと仮定すると2013年で黒字転換したという事実です。投資期間24年という非常に長い期間ですが、このような長期の投資できるのも株式投資の魅力です。FXでは長期投資はできません。変動幅が小さいためレバレッジ無しでの運用は現実的ではないからです。
また株式投資は情報優位に立つこともできます。しかも開示されている情報を使ってのみです。開示されている情報を使って情報優位に立てるという意味がわからないかもしれません。
「大空電機の主力商品である冷蔵庫の生産を開始したのは何年ですか?従業員数は何人ですか?海外に任せた方が良い分野はどこで、競争力のある分野はどこですか?それもわからず経営ができますか。」
これはドラマ「ハゲタカ」のなかで、主人公の鷲津が語るセリフです。
投資先の会社について、鷲津からこの質問をされたとすれば何人が回答できるでしょう?この鷲津の質問、最後の質問を除いて実は全て決算書に解答が掲載されています。最後の質問も、決算書を少し解読すればわかります。
開示情報を知っているだけでも情報優位に立てるという意味が少しわかってもらえたでしょうか?
難しいという理由からだけで株式投資を敬遠している方がもしいらっしゃれば、是非株式投資を検討下さい。せっかく投資の扉は開けているのですから。