ドル建ての金は、軟調な取引展開が続いている。この日公表されたFOMCの議事要旨は、特に目新しい材料とはならなかったが、今月から開始される米量的金融緩和の縮小は、景気回復が想定通り進めば年内にも完了することを示す内容であった。そのため、インフレ資産ヘッジとしての金の需要を鈍らせる圧迫材料となっている。
10日の米雇用統計を控え様子見ムードが強いが、発表数字が景気改善を示すようなものであれば、先安感が広がる可能性は高い。
本日夜間取引時間は、11月の独鉱工業生産(20：00)、ECB定例理事会(21：45)、ECBドラギ総裁記者会見(22：30)、米週間失業保険申請件数(22：30)などが予定される。米雇用統計を前にして、積極的な取引は手控えられる公算は高いが、ドラギ総裁の発言内容に伴う外為市場の変動には十分注意が必要である。
夜間取引レンジ 4,096円～4,155円
中川
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