春の七種(青木繁伸氏の「植物園へようこそ」より)
翔年は京都の田舎で育った。子供のころ、毎年七草粥を食べていた記憶がある。ちっとも旨いと思わなかったが、「これ食べたら病気にならへん」とか言って母に無理に食べさせられていた。ただし、七種は入っていなかったと思う。田舎とはいえ、手に入らなかったのがあったのだろう。(今はスーパーにセットで売られているが)
煮てしまえばどれがどれやら分らないのだから、そういうことにはあまりこだわらない女(ヒト)だった。
ちょっと長じてからは、指折り数えて七種を教えてくれた。七種を読み込んだ歌も教わったが植物にあまり関心がなかったので、さっぱり覚えられなかった。
今日試しに指を折ってやってみたら、仏の座がどうしても出てこなくて、最初の四つしか出来なかった。(笑)
無論、七草粥のような伝統的風習は我が家にはないからこれもいたしかたないこと。孫に教えることもありません。
ネットで調べたことを記録しておきます。
芹 なづな 御行 はくべら 仏座 すずな すずしろ これぞ七種 -詠み人知らず-
※1 ゴギョウ(ハハコグサ) ・ ハコベラ(ハコベ) ・ ホトケノザ(コオニタビラコ)(現在のホトケノザではない); スズナ(蕪) ・ スズシロ(大根)
※2 河海抄(カカイショウ)という四辻善成による『源氏物語』の注釈書に「芹、なづな、御行、はくべら、仏座、すずな、すずしろ、これぞ七種」があり、これが初見とされている。ただし、歌の作者は不詳。
※3 秋の七草の「旋頭歌
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花
萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女郎花また藤袴、朝貌(がお)の花 -山上憶良-
※4 朝貌はキキョウのこと
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