鉄板銘柄と囃されて、みんかぶ買い予想上位に何度も登場した鉄板銘柄(6727)ワコム。
囃されていた頃の株価が720円付近だったかな~。
騰がると思って買いで参加した個人投資家は多かっただろうと思う。
株価の先行きは株様以外に知る由もない。
現実にこの鉄板銘柄はチョット上がってはジリジリと値を下げ続けた。
「もう底だ、買い頃だ」と思った人々の予想を覆し、株価は遂に645円の安値まで下がった。
昨日の事だった。
今日は反転し、前場引けの株価は665円まで上がって来た。
この銘柄に関し多くの方が日記に各自の行動を書かれていた。
興味深くそれを読んでいて、株式投資の基本に典型的な違いが見て取れた。
その1.ロスカットをキチンと守って行動した人
その2.下がったら時間軸を勝手に延ばし「配当を取る」と言い出した人
個人投資家の株式投資で大切な事は、「資金を守る」「投資効率をよくする」と言う点にある。
数々の達人が述べられているように「個人投資家の資金量には限界がある」訳だから、予想に反して株価が下がれば適切な位置でロスカットを行う事は当然の行動であったとして褒められる。
仮に720円で買ったとしたら安値の641円ならば79円安になり、ロスカット最大10%としても72円だからそれを超えていた事になる。
ロスカット率が3%とか5%の人は20~36円の下がりで切っていただろう。
ところが切るに切れない人も大勢いたみたいで、途中で時間軸を勝手に変更し、配当狙いで持ち続けるとか言い出した。
当初の時間軸は騰がると思っていただろうから、恐らく1~2週間くらいでなかったかな?
それが予想外に値下がりし、遂には配当取りなどに時間軸を変更したなら3月末頃まで延びる事になる。
このように状況に合わせて時間軸を勝手に変更して延ばす行為は、株式投資法としては決して褒められるものではない。
時間軸は投資の基本、短くする事はあっても延ばす事など禁物だ。
持ち続けた挙句、株価が戻って結果オーライとなったとしても、このような投資法では経常的に利益を上げ続ける事が出来るかどうか首をひねってしまうね。
例外者がいる。資金量がタップリあっていつも維持率を高水準に保たれている人だ。
資金管理が完璧に出来ている人だ。個人投資家の中では少数派だろうけどね。