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お金について。

私見です。

FRBが米ドル紙幣をリーマンショックから3倍刷ったと聞くと、ある人が言う。

「そんなに刷ったら、米ドル貨幣価値が下がって預金者の損失が拡大する訳で、超インフレが起こり、百害あって一利なし。」と。

この不安が現実になったのが、昔イギリスのポンド危機、韓国・タイ等のアジア通貨危機などです。

しかしこのころはイギリスは固定相場、アジア諸国はドルペッグ方式で事実上固定相場でした。

現在は変動相場制で、各国は通貨政策で切り抜ける手段を持っている。

 

米ドルのマネタリーベースが3倍になると、

貨幣価値は相対的なので、どこかの貨幣および同等貴金属の価値が急騰しないといけない。

そこで白羽の矢が当たったのは、日本円とスイスフランやオーストラリアドルなどと、金・銀・プラチナなどの貴金属でした。(オーストラリアは金などの価値や鉱石採掘量と貨幣が相関している。)

 

上がりましたなー。円は75円まで行った。ゆくゆくは60円までいや50円までなんてささやかれた。

日本は世界のショックからしたら比較的被害が小さいと見られて、

「米国や欧州のためにしばらく我慢してほしい。」

なんて言ったか言わなかったか知らないが、何せ、日本人忍耐強い性格なので・・・。

よくも我慢したよなー今まで。ほんと自分で自分をほめてあげたい。

 

てなことで、今日日本の復活を目指し、本気の金融緩和が始まったのでした。

このことを知ってか知らずか、それでも金融緩和は悪だとほざく経済学者がおられることが、情けない。

 

お金の価値について、考えてみると面白いことがわかる。

いくら政府が国債を刷って、日銀が紙幣を印刷して交換したところで、何も起こらないのです。

国債が労働や現物と交換されて始めて、経済は動き出すのです。

白川前日銀総裁は、刷った紙幣を日銀の金庫に大切に保管していただけで、世間に放出しなかったので、一向に円の価値が下落せず、逆に円高を容認したのでした。

 

政府は、経済政策の第一が金融緩和拡大の為の日銀総裁交代でした。

そして、それが実行に移されたことは最大の成果です。

やっと、お金がシニョリッジ(貨幣発行益)だけでは成り立たないと理解している総裁、黒田東彦総裁の誕生です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%83%A7%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8

 

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