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金【量的緩和縮小の可能性低下】

日中取引時間は、NY市場高を背景に手じまい買い先行で始まり、前日比62円高の4231円で寄り付く。その後は、NY時間外が伸び悩む中、円高進行となったため上げ幅を削り、結局前日比17円高の4186円で終了。9月の米雇用統計が予想より大幅に弱い内容だったため、FRBの量的緩和縮小は年明けになるとの観測が広がり、ドルは主要通貨に対して売られた。そのため、ドル建ての金は割安感が生じるとともに、インフレヘッジとしての評価を高め買われた。

10月分の雇用も政府機関閉鎖の影響で下振れると見られ、米量的緩和の縮小開始時期についても、FRBが年内に踏み切る可能性はかなり低下したとの見方が支配的であるため、当面は金相場の下支えとなりそうである。ただ、節目とされる1350ドルを前にして足踏みするようであれば、上値の重たさが再確認され一旦調整局面入りする可能性があるため、慎重姿勢が必要である。

本日夜間取引時間は、経済指標面の材料は乏しく、8月の米住宅価格指数(22:00)が注目される程度である。ただ、円高進行となり易いため十分な注意が必要である。


夜間取引レンジ 4,145円~4,224円  


中川


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