米国財政協議はギリギリであったものの、一旦は終息。しかしながら、実質的には問題先送りにしか過ぎず、政治的不透明感は残存している。また、政府機関の閉鎖に伴う経済への悪影響も懸念されている。そのため、比較的良いのではと予想されている9月米雇用統計であるが、市場に与える影響は今回は通常より少ないとみられる。足元の経済不安が警戒されているだけに、もし事前予想を下回るような結果だった場合、量的緩和縮小の先送り観測が強まる可能性が高い。その場合は、ドル安進行となりドル建ての金は割安感が生じ買われやすくなる。
本日夜間取引時間は、日本時間21:30に米雇用統計を控えている。足元の景気動向を占う意味では参考になりにくいが、久しぶりの重要な経済指標の発表であるため、発表次第の変動には十分な注意が必要である。
夜間取引レンジ 4,141円~4,215円
中川