で気になったことは5/1(木)のNYダウが大幅上昇に転じたことで5/2(金)の日本市場が上昇したことです。
基本的にサブプライム問題の懸念は後退してきており、最近はNYダウと日本市場の連動性も薄れてきたと思ったのですが、さすがにNK+282となると、どうやらまだまだ連動している部分があるようです。
そこでアメリカ市場で何が起こったのか?詳細を大雑把に(?)調べてきました。
イベント1つ目は3月PCEコアデフレータ。
これは予想以上の結果に。つまりデフレになってきてますよということだと思います。・・・おかしいですね。今まで大幅利下げしてきたのでデフレではなく、インフレするはずなのですが。この辺はよく分かりません。普通は円安ドル高になるはずですが、現状は円売りが加速したので、解釈を間違っているか、このニュースは今回の上昇にあまり関係ないのでしょう。
2つ目は失業保険申請件数。結果は予想より悪かったです。これも悪材料のはずですが。
3つ目はISM製造業景況指数。
予想以上の好結果でした。個人的にはまあまあ予想出来る水準なので、そこまでいい材料とも思えませんでした。
と、見ていくとどうやらあまりサプライズ的なニュースはない模様。ちなみに5/2(金)ならば非農業部門雇用者数が大幅上昇したので(といっても数値はマイナスですが)景気にとってはかなり好材料になりました。ただし前日のNYダウが上げすぎたようで、小幅上昇でした。
話を戻すと、それ以外のニュースで「連邦住宅局FHAが住宅ローンで3000億ドル支援」というものがありました。
これは借り手が返済に行き詰ったローンについて、貸し手側の金融機関が元手の大幅な削減を受け入れることを条件にFHAが債権保証を付与してくれます。これによって借り手に有利なローンへの借り換えを促進して貸し手は新たなFHAの債権保証付ローンから支払を受けるのです。
ハイ、何言ってるのかさっぱりです。
ただ一つ言えることは誰が損して誰が得するのかってところでしょうか?これは単純に損するのがFHAで金額は3000億ドル。得するのが借り手と貸し手。借り手は金利が安くなって満足、貸し手は保証が付いて万一回収不能になっても一定金額は保証されるから大丈夫ってところでしょうか?
つまりFHAがモノラインになってるのでしょうかね?
モノライン:(確か)借り手が借金を返せなくなったときに金融機関に保証としてお金を払ってくれる保険会社のこと。
このニュースは確かにサブプライムに直結する内容なので、NYダウが上昇するには納得のニュースです。私企業を救済とかモラルに反する政策と比べればかなりマシで効果的だと思います。ただし、これが主な上昇要因かどうかは結局分からずじまいでした。ちなみにNYダウが買われたので資源(原油・金)に流れていた資金が株式に流れ、資源はちょっとだけ安くなりました。いい感じに負の連鎖が解除されてきましたね。
遅くなりましたが、今週もお疲れ様でした。