先週、ふとしたきっかけで料理日記を書いてみたところ、思いのほか多くの皆さまより反響を頂き、あるフレンズさまからは、是非相場日記も、とのありがたいお言葉を賜りましたので、ちょっとだけ相場感を述べさせて頂きまする。
このところの日経平均、短期的には5月に¥16,000手前で目先天井をつけた感があり、調整局面の様相を呈しているようで、当然、多くの皆さまがこの先どうなるのか気になっていることでござりましょう。そこで、ちょっと目先を変えて、長期のチャート(月足)を眺めてみたいと存じまする。
添付は日経平均の月足、それも1990年からの超長期。言わずと知れたバブル崩壊後の日本経済の縮図とも呼ぶべきチャート。これを見るとおわかりの通り、ピークの¥30,000から右肩下がりで凋落の一途なのは一目瞭然なのですが、ふと見ると右肩下がりの中にも、時折戻している局面がしばしば見られまする。
90年代は三度ほど¥15,000を割り込むと¥20,000超まで戻し、00年代に入ると細かい上げ下げはあるも、二度ほど¥7,000台をつけると、そこからゆったりと長期的な反発を見せておりまする。
つまりは、相場はたとえ下げ方向でも反発する時期はあり、上げたら下げるというサイクル、常に収縮と膨張を繰り返しながら、約2~4年の期間で上げ下げを継続的に行っている、と考えられるのではないでしょうか。
また、各期間の底値に着目してみるとおわかりの通り、00年代には¥7,000の底をつけているも、リーマンショック以降では、11年11月の¥8,160が一番の底となっており、00年代の¥7,000で長期的な大底をつけた可能性があるのではないかと考えられます。
さらに今回の「アベノミクス効果」で目先天井、短期的な上げのピークをつけたと考えると、ここからゆったりと底値を探る動きも想定されまする。抵抗線から考えると、中期的には緑色の長期移動平均線の¥12,000近辺、長期的には青と赤の移動平均線が交錯する¥10,000近辺までの下げは、向こう2~3年の間で頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれませぬ。
まとめると、今は長期的な下落相場からの立ち上がりで、目先天井をつけた可能性がある。但し、底値は切り上がって来ており、中期、長期で底をつけたら「買い」かと。
当然、ピークをつけた際には、持ち株の一部でも手仕舞いされることをお薦めしますが、それは釈迦に説法というものでござりましょうか…(^^ゞ
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皆さまご承知置きの通り、世の中「相場のことは相場に聞け」と申します故、誠に勝手ながら相場日記へのリコメは控えさせて頂きたく存じます。申し訳ありませぬが、どうかご容赦下さりませ。もしもリコメをお求めになる場合は、「リコメ希望」と添えて頂ければ幸いでござりまする。ありがたくもお言葉を頂きました際は、深く感謝の上、一字一句心を込めて拝読させて頂きたく存じまする。
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