こんばんは。
日経平均は本日13,605.56円で-219.38円(-1.59%)という前日比ではやや大幅な下落となっています。
しかし、13:38の13,975.66円が14:39につけた本日の最安値13,556.65円へ1時間で419.99円と暴落といってよい急激で大幅な下落が生じています。
そうした短時間での急落の影響もあり、昨日が前日比で-576.12円という暴落水準の下落となったものの、9:00の昨日の最高値14,164.70円が大引けの終値が昨日の最安値となった13,824.94円で約5時間で339.76円下落し、主要銘柄が遅れて値がついたことに伴って下げ幅を拡大したことにより9:03の14,049.24円から見ると大引けまでの約5時間で224.3円の下落となったのより、よほど暴落という感じがしたことと思います。
また、前場と後場の取引時間中に前日比プラスとなって14,000円の大台を回復した局面があったのが、先に述べた後場の寄付き直後からの約2時間で急落して前日比で大幅マイナスに転じており、反発して14,000円台を奪回して終えることを期待していた投資家には非常に後味の悪い展開といえます。
米国市場が米クリーブランド地区連銀のピアナルト総裁の発言を受けて債券買い入れ縮小の時期をめぐり不透明感が高まってNYダウが15,470.67ドル(前日比 -48.07ドル (-0.31%) )と続落し、円高ドル安の1ドル96.4円前後となり、シカゴグローベックスの日経平均先物が13,755円と東証終値比-約70円へ下落していました。
こうした米国市場での続落ということもあり、今朝の東京市場の日経平均は続落して始まるものと思われていました。
しかし、昨日や一昨日の時点でシカゴグローベックスの日経平均先物は買い残が売り残の約10倍あるせいか、今朝の日本時間7時台(シカゴ時間17時台)に円安ドル高とシカゴグローベックスの日経平均先物を必死に買い上げて一時は13,830円まで買い上がり、何とか今朝の日経平均をほぼ横ばいでスタートさせようとしました。
そのため、日経平均は13,779.47円と前日比で小幅な続落で取引を開始することになり、8:48の1ドル96.47円から9:18に1ドル96.80円まで円安ドル高が進んだことを背景にその後の買い方の買い上がりによって先物価格が出来高の増加を伴いながら9:29に13,990円と急速に上昇したため、9:30には13,986.77円と30分で207.30円上昇して14,000円の大台まであと一歩というところまで値を戻すことに成功しています。
その後は一進一退となりながら10:12に1ドル96.93円まで円安ドル高が進んだことも相まって再び買い方が出来高を増やしながら先物価格を14,000円台まで買い上がり、10:16には14,025.92円と14,000円の大台を回復するところまで上昇させており、明日のSQの清算値を少しでも高くしたい買い方の仕掛けが成功するかに見えました。
そこからは10:56に1ドル96.54円まで円高ドル安へ反転したこともあり、日経平均は10:58に13,894.32円と13,900円を割り込むところまで値を消し、前場は14,000円の大台を再び回復することなく終えています。
後場は日銀の会合で全会一致で金融政策の現状維持が決まったことを受けて12:03に1ドル95.61円だった為替相場が12:16に1ドル96.84円へ円高ドル安となったことなどもあり、日経平均は前場の引けより若干ギャップアップして始まりました。
後場の寄付き直後からの上昇で12:39に14,031.14円まで上昇して再び14,000円の大台を突破し、13時少し前にも14,000円台を回復するなど多くの企業の昼休み時間中の12時台は14,000円前後で推移し、13:15の13,997.01円を付けたころまではその水準と給っていました。
13:15の13,997.01円から13:19の13,937.74円への下落でやや攻防の水準を切り下げたものの、13:31に1ドル96.85円を付けるなど為替相場が1ドル96.8円前後で安定して推移していたこともあり、13:38の13,975.66円までは大きく値を崩すことはありませんでした。
しかし、円相場が13:31の1ドル96.85円から14:02の1ドル96.53円へ円高ドル安となると、それを材料として売り方が反撃に転じて13:38の13,975.66円から13,800円割れまでわずか20分ほどで一気に約200円近く急落して攻防の水準は13,800円台を巡るところまで切り下がって、前日比でプラスかマイナスかを争うことになりました。
その水準での攻防が14:20頃まで続きましたが、14:30(シカゴ時間0:30)頃から14:40(シカゴ時間0:40)頃に掛けてシカゴグローベックスのドル円先物に約4,000枚の出来高が生じるような売り方による円買いドル売りの仕掛けが入ってドル円相場が14:20の1ドル96.69円から14:45の1ドル96.15円まで一気に0.5円以上円高ドル安が進むことになりました。
この円高を材料にしたかのように、売り方は日経平均先物へも並行して仕掛け的な売りが行い、日経平均は14,800円を回復していたところから14:39には13,556.65円と約40分で約250円近く下落して13,600円台すら余裕で割り込むところまで売り込まれました。
こうした急落が生じて底割れが意識されたせいか、13:40前後には本日の東証のザラ場の時間帯としては先物の出来高が最大となっており、13,600円付近での攻防の激しさを物語っています。
14:53に1ドル95.29円まで為替相場が戻ったことを材料にして14:55には13,650.46円まで戻しましたが、14:59に1ドル96.17円と日経平均が本日の最安値を付けた水準に近づいたこともあって再び売り込まれ、大引け直前は13,600円を巡る攻防を繰り広げた結果、何とか13,600円台を維持した13,605.56円が終値となりました。
この様に本日は明日のSQを控えた買い方と売り方の激しい攻防が行われ、ドル円先物と日経平均先物への並行した売り仕掛けを浴びせた売り方の勝利に終わったといえそうで、明日のSQは極めて低い清算値となると予想されますので、朝方に激しく攻防が展開されると思われます。
日経平均が終値13,605.56円で-219.38円(-1.59%)という大幅続落になったため、当然のことながら幅広く売られており、東証1部では値上がり銘柄が300(17%)で値下がり銘柄が1,341(76%)とほぼ全面的に続落した形になっています。
そうした日経平均の大幅な下落に伴い、同じく東証1部の株価指数であるTOPIXは1,139.59(前日比-15.67、-1.36%)、東証1部時価総額は前日比-1.38%といずれも日経平均より下落幅が小さいとはいえ、続落となっています。
また、小型株・新興株のマザーズ指数は709.87(前日比-20.32、-2.78%)、JASDAQ指数は87.44(前日比-0.69、-0.78%)(TOP20が前日比+1.42%、スタンダード指数が前日比-0.64%、グロース指数が前日比 -4.02%)と昨日大幅に下落していたJASDAQ TOP20が反発したのを除いていずれも前日比マイナスとなっており、本日は大型株から小型株まで幅広く売られて続落した形になっています。
なお、売買代金はが東証1部が前々日の1.94兆円から若干増加して2兆円の大台を回復した前日2.13兆円とほぼ同じ2.15兆円となっており、本日も昨日に続いて薄商いながら急落を受けた処分売りを巻き込んだ可能性を感じさせる売買代金の増加となっています。
また、JASDAQスタンダードは984.24億円と前日の1,078億円から減少し、JASDAQグロースは54.87億円と前日の72.67億円とさらに減少しており、薄商いの閑散商状は小型株・新興株にも及んでいるようです。