こんばんは!
本日の東京市場は下記のとおり、ほぼ昨日の相場展開を逆にしたような形になっています。
日経平均の終値は14,589.91円で前日比-218.59円(-1.48%)と大幅に下落しており、昨日の14,808.50円で前日比+193.4円(+1.32%)と大幅に続伸して終えたのと逆になっています。
また、本日の日経平均値下がり寄与度がトップとなったファーストリテイリングは前日比-600円の大幅下落で日経平均の値下がり寄与度(-24.02円)となると共に、上位10銘柄で値下がり寄与度-100.50円と日経平均が前日比-218.59円(-1.48%)の下落となったうちの約半数を稼ぎ出す形になった為、これらを除いたほかの銘柄の下落率はそれほど大きくなかったともいえそうです。
この点からみても、ファーストリテイリングが36,750円でソフトバンクが6,450と前日比+250円 (+4.91%)と大幅上昇で日経平均の値上がり寄与度第2位(+30.03円)になっており、この2銘柄で日経平均を+66.07円押し上げたことが、日経平均が前日比+193.4円(+1.32%)となったうちの3分の1以上を占め、それに加えて日経平均の値上がり寄与度3位から10位の7銘柄で値上がり寄与度+39.82円とファーストリテイリングの寄与度を若干上回り、上位10銘柄で+105.89円と本日の日経平均の前日比+193.4円(+1.32%)となったうちの過半を稼ぎ出す形になった為、これらを除いたほかの銘柄の上昇率はそれほど大きくなかったともいえたのとほぼ逆の形になっています。
本日はそうした一部の銘柄で下落率を大きく引上げた関係もあり、東証1部は値上がり銘柄数220(12%)で値下がり銘柄数1,474(84%)と幅広く売られているにも関らず、TOPIXは1,211.98で前日比-10.03(-0.82%)、東証1部時価総額が前日比-0.81%と共に日経平均の下落率前日比-1.48%の半分強に留まっていますので、TOPIXや東証1部時価総額並みであれば前日比-121.6円となり、それほど大きな下落ではなかったと見ることも可能で、昨日がそうした一部の銘柄で上昇率を大きく引上げた関係もあり、東証1部は値上がり銘柄数1,054(60%)で値下がり銘柄数564(32%)と幅広く買われているにも関らず、TOPIXは1,222.01で前日比+8.77(+0.72%)、東証1部時価総額が前日比+0.73%と共に日経平均の上昇率前日比+1.32%の半分強に留まっていますので、TOPIXや東証1部時価総額並みであれば前日比+105.5円となり、それほど大きな上昇ではなかったと見ることも可能だったのとほぼ逆転しています。
また、本日はJASDAQ指数が前日比-0.87%(JASDAQ TOP20が前日比-2.74%、JASDAQスタンダードが前日比-0.91%、JASDAQグロースが前日比-0.33%)、マザーズ指数が前日比-2.81%と小型株・新興株についても全体として下落してして大型株から小型株まで本日は幅広く売られたともいえる形ですが、昨日はJASDAQ指数が前日比+1.92%(JASDAQ TOP20が前日比+6.81%、JASDAQスタンダードが前日比-+2.05%、JASDAQグロースが前日比-0.74%)、マザーズ指数が前日比+1.31%と小型株・新興株についても全体として上昇してして大型株から小型株まで本日は幅広く買われたともいえる形だったので、この点も同じく逆の形なっています。
そして、売買代金で見ても、東証1部が前日の2.28兆円から本日が3.11兆円と大型株は薄商いの状況が続いていますが、前日より増加していますから、前日から減少した昨日とは逆の形になっています。
さらに、小型株や新興株が主体のJASDAQではスタンダードが前日の917.95億円から本日が687.26億円と薄商いながら減少傾向になっており、増加傾向になっていたのと逆の形になっているほか、グロースは前日の135.09億円から本日が231.26億円と増加して昨日の減少とは逆の形になっており、小型株や新興株の薄商いの状況はあまり変化していませんが、市場ごとの売買代金は増加と減少が逆転した形になっています。
その他にも私個人が心配していた急落が昨日は生じず、本日は午前10時台前半に生じており、この点は逆となりましたが、前場などの早い時間に急落を仕掛けた場合には買い方の反撃で値戻ししてしまう展開になるという想定はあっていたといえそうです。
しかし、私が昨日を含めて終値を暴落させる為、後場に売り仕掛けが入って急落すると考えていたので、前場での売り仕掛けでの急落は想定と異なっていたのも事実です。
昨晩のNYダウは15,548.54ドルで前日比+78.02ドルと続伸して終値で過去最高値を更新したのを受けて、シカゴ日経平均先物も14,920円と東証終値比+111.5円と上昇したもの上昇しており、それを受けて朝の寄付きから上昇したにも拘らず、売り仕掛けが入ったことで逆に大幅続落となってしまっています。
なお、香港ハンセン指数は昨日が21,345.22香港ドルと前日比-26.65香港ドル(-0.12%)で本日は21,365.72香港ドルと前日比+20.50香港ドル(+0.10%)であり、この点も本日と昨日が逆の形になっています
しかし、上海総合指数は昨日が2,023.39で前日比-21.52(-1.05%)となっていたのと同じく本日も1,992.64で-30.74(-1.52%)と続落していますから、こちらはNYダウと同じく本日と昨日が同じ傾向となっているのは日経平均などとは異なっています。
なお、本日の急落を引き起こした先物への大きな数量の売りし掛けは、日本市場の日経平均株価に対してだけ行われたのではありません。
同じ時間帯にシカゴグローベックスでは、日経平均先物のみならず、ドル円相場の先物や米国株式市場の主要な3つの平均株価であるダウ平均、S&P500、NASDAQの先物にも大きな数量の売り仕掛けが入って急落しています。
つまり、売り方は日本だけでなく、米国市場でも同様に株価の急落が起き、それを受けてリスクを回避する円高が生じている・・・という形を演出して、急落の材料が何かあるのかと思わせることを狙ったようです。
その点を考えると、今回の10:00頃から10:30の頃に急落させることは、が中国での悪材料を受けて香港や上海市場寄り付きの頃から急落し、それが米国市場や日本市場などにも影響して世界的に急激な株安をもたらす・・・という情報を入手したと思わせることを狙ったのかもしれません。
本日はこうした10:10頃から10:30までの先物を使った急激な売り崩しに始まった機関投資家同士の東京市場内の攻防が大引けまで続いたので、中国関連の株式市場の相場の上昇や下落はほとんど材料となっていません。
また、本日の為替相場が日経平均などの日本の株価急落を受けて、一気に円高ドル安になった・・・という解説が為されることが多いようですが、こちらに対しても先物を使ったドル売りを同時に行うことで円高ドル安も起こしているので、本当は売り方の機関投資家による売り仕掛けが要因と推測されます。
そして、こうした攻防が激しく行われた関係で、日経平均などの株価指数や先物、多くの銘柄の株価が売り方の仕掛けを受けて10時台前半に急落して10:29頃に本日の最安値をつけ、その後は今度は10時台後半からの買い方による仕掛け的な買い上がりによって反対に急上昇しており、10時台はV字型のチャートを描く形となっています。
なお、こうした相場展開となった為、この後はいつもと異なり、この日記の本文部分には日経平均と日本の日経平均先物、シカゴグローベックスの日経平均先物のチャートを載せておきます。
まずは、シカゴグローベックスのダウ平均、S&P500、そしてNASDAQの米国株主要3指標の先物の動きを確認し、次に日本のドル円相場とシカゴグローベックスのドル円先物の動きを確認して参ります。
その後にいつも定点観測的に見ている中国株や新興株・小型株市場の値動き、主要銘柄を見てまいりましょう。