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尾ひれをつけた話 -創作逸話(anecdote)

 言葉に興味を持っているので、ちょっと時間があると、いつの間にか古い諺とか語源とかを探索していることがあります。昔は本の渉猟だったけど、今はネットサーフィンもあるので探索範囲はずっと広がりましたね。
 今日のエントリーは旧約聖書から流れ出した他愛もないこぼれ話です。

" Forbidden fruit is sweetest."
(禁じられた果実は一番おいしい)

 含蓄が深いですね。高校生時代(今は中学生か、いや小学生という説も)にタバコが校則で固く禁じられていたという理由がそもそも喫煙のきっかけだった人は多い。恋愛がご法度の時代には命がけの恋が生まれる。人間は天邪鬼なので、禁じられたものほど「したくなる」し「甘味な味」がするのでしょう。


 さて、聖書の中の男と女は一体何を食べたのか? 「リンゴに決まっている」と簡単に言わないでいただきたい。少なくとも日本語の聖書には何の果実を食べたとは書いてありません。念のため、その日エデンの園で起こったことを引用しておきます。

     Apple graphics by dailynewsagency.com
 

女:「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」
へび:「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」
(中略)
 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。

 食べたのは何か? 分りません。 でも、リンゴであったと言うのが世界共通認識なので、ここではそれにしたがっておきます。
 
 リンゴを食べた男(アダム)のはどうなったか?
 男がリンゴを食べようとしていた時、天使が空からおりてきたので、あわててリンゴを飲み込もうとしたが、リンゴのかけらが喉にひっかかってしまった。以来男の子孫は喉が飛び出して「のどぼとけ(Adam's apple)」になったという。

 では女(イブ)はどうなった?
 男がリンゴを食べる前に女はちゃっかり二つも食べてしまった。(笑) その証拠は二つの胸のふくらみである。

 
 このBlogは「事実」を見極めた上で、翔年の意見をいうことを旨としていますが、今日のエントリーは、あまりに昔のことなので、「何を食べたのか」という事実さえ押さえられません。
 西洋で一般的な果実はリンゴなので、ニュートンはリンゴの落下するのを見て「万有引力」を発見したし、ロビンフッドの物語では、子供の頭上にのせたリンゴが「弓の標的」になって、素晴らしい挿絵と張り詰めた緊張感とを生み出しています。すべてリンゴということになっているのです。
 ならば、エデンの園の物語に翔年がちょこっと尾ひれを付け加えるのは許されるのではないでしょうか? (でも、ここだけの話、ご内密に願います)

 実はアダムはバナナも飲み込んでいた?
 「実はアダムはリンゴのかけらが喉に引っかかったとき、バナナを口に押し込み、水と一緒にそれを飲み込もうとしたのです。その証拠はアダムの子孫が身体にバナナの形を隠し持ってることと、ときどきそこから水分が噴出することから、誰の目にも明らかでしょう。」 (そんなバナナ!)


 上は凸の形状に注目したストーリィです。どなたか凹にも注目して、別の物語を紡いでくれませんか。ちょっと難しいですが、できたら酒席でうけること、間違いないと思います。


(参考)
1 旧約聖書
2 奥津文夫著「ことわざの英語」
3 DNE(ディリィ・ニュウス・エイジェンシィ) http://dailynewsagency.com/category/world/



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