NYから この講演のために駆けつけてくださった 堀古英司さん
アベノミクスを外から見てどうですか というご質問が多いのでまずそのお話を。
金融政策。
これまで副作用を気にし過ぎた日銀が変わったのは良いこと。でも「異次元」 ではない。世界標準になっただけ。物価目標からみるとまだまだやらなきゃいけない可能性も。
財政政策。
震災後、消費税の話出てきてびーーくりした。、、今度も消費税は上げそうだが、財政は拡大方向なのでいいでしょう。
成長戦略。
よく大企業が内部留保多過ぎ、設備投資に、まわせという議論があるが、これは会計上間違い。いろいろ払って残りが内部留保だが、機械、土地などもある。過剰資本の方が問題。大企業の過剰資本を株主に返せば、株主がベンチャーなり成長企業なりに投資できる。いま国がやろうとしてるが、そんなもんはマーケットでおこるべき。
投資アイデア4つ。
1. ドル円。
「円高5年円安3年」という。まだ円安1年も経っていない、投資するのにいい時期だと思う。
3年で125円くらいまで行くんじゃないかと思ってる。この間の103円から93円の下落はチャンスだった。
これまでは「円安」だった。本当にドル円が上昇するのは「ドル高」の局面。これからだ。
ドル円は生活のヘッジとしても。(円安でモノがあがったりするので)
これからは、今までと逆で(日中はなにをやっていてもいいけれども)寝る前には円売りポジションにしておく。
米住宅市場指数 と住宅価格。 住宅価格は今年20%上がると年初から言ってますが、この3ヶ月で4%あがった。住宅市場指数というのが建築関係者への聞き取り調査で、住宅が出来上がるのに6ヶ月とかかかる受注が入ったときにわかるわけで、先行指標、一番早くわかる指標。これを見てればその後の住宅の状況がわかる。カンニングしてるみたいなモンです。
住宅価格が下がってたいへんだったから金融緩和したんだから、これだけ住宅価格が上がってきたら緩和はやめても良い ってことになる。
金利が上がると日本の財政危ない という人がいるけれども、それは名目金利の話。マーケットで本当に大事なのは実質金利。デフレで困るのは名目金利が低くても実質金利が高くなること。期待インフレ率が低いので。 今は黒田 日銀になって変わってきた。 期待インフレがあがってくれば、名目金利の上昇を気にしなくてよい。
投資アイデア2. 米金融株
住宅ローンの延滞率が下がっていく。 銀行の利益圧迫がなくなる。
まだマーケットはこわがっているのでそんなに上がってない。
金融株があがると米経済も安定。
楽天証券のコラムでも書いたように、米株はいったん5月に高値をつけた。
米株の上昇7~8ヶ月まで。9ヶ月連続上昇はない。5月 だったし。
が、5月22日からSP500で7%ちょっと下げた。たぶん、もう調整は終わり。
時間かかるかもしれないが、年末上方向。
(あ~~前回のにコメントいただいてる!ありがとうございます!!)