こんばんは!
本日の東京市場は海外市場の株価上昇と円高ドル安の進行という上昇要因と下降要因が存在した為、日経平均は朝の寄り付きの頃の下落から一転して終値は若干上昇して終えました。
昨晩のシカゴ日経平均先物はFRBのバーナンキ議長が金融緩和を続ける方針を示したことを受けて、NYダウがNY時間15:00(シカゴ時間14:00、日本時間3:00)終値で15,299ドル(前日15,222ドル、前日比+77ドル)と上昇したのですが、その頃のドル円が100.63円でシカゴダウ平均先物は約15,220ドルでシカゴ日経平均先物は14,280円となっていました。
通常は、東証の日経平均の初値が昨晩のシカゴ日経平均先物の終値にさや寄せするのですが、本日はNYダウがNY時間15:00(シカゴ時間14:00、日本時間3:00)終値となった時のシカゴ日経平均先物価格14,280円にさや寄せする形で、9:00に日経平均の初値14,275.26円となったほか、12:59に後場の最安値となった14,281.75円が同じ水準となっていますから、このNY終値の時点でのシカゴ日経平均先物価格が本日の最安値をサポートする形となりました。
これに対して、シカゴ時間16:10(NY時間17:10、日本時間6:10)で14,435円(前日14,415円、東証終値比+19円)というシカゴ日経平均先物価格は9:51につけた前場の最高値14,455.86円や、14:36につけた本日の最高値14,496.67円に近くなっており、初値がさや寄せしたのではなく、ザラ場につけた最高値の水準を決める形となっています。
NYダウ終値の頃のドル円が100.07円くらいで、シカゴ日経平均先物終値の頃のドル円が99.5円くらいと、何れも東証の日経平均の初値の頃のドル円が99.0円くらいと比べると円安ドル高だった為、さや寄せするシカゴ日経平均先物価格が普段と異なることになったようです。
なお、9:53につけた99.52円が本日の東証取引時間中で最も円安ドル高となっており、シカゴ日経平均先物終値の頃のドル円相場とほぼ同水準であったことが、同じ頃の9:51にシカゴ日経平均先物終値に近い水準であった前場の最高値14,455.86円をつけたのは、為替相場の影響が大きかったといえそうです。
日経平均がNYダウ終値の頃のシカゴ日経平均先物の水準となったのはドル円が99.0円くらいだった朝の寄り付きの9:00に初値の14,275.26円と、ドル円が98.6円くらいだった12:59に後場の最安値の14,281.75円となっており、何れも昨晩のNYダウ終値の時間帯のシカゴ日経平均先物価格がその時間帯よりも円高ドル安だったにも拘らず、実は本日の底値を形成した形と言えそうです。
この昨晩のNYダウ終値の時間帯よりも円高ドル安だったにも拘らず実は本日の底値を形成した理由として考えられるのは、朝の寄り付きの頃の円相場がシカゴ日経平均先物終値の頃と同じ水準にあったことや、その時間帯のシカゴグローベックスのNYダウ先物価格も堅調に推移し、後場の最安値の頃はシカゴ時間16:10(NY時間17:10、日本時間6:10)は約15,299ドルから約15,380ドルへさらに上昇していたから、この頃の水準から若干円高ドル安に進んでも影響を回避できるとの想定が働いたのかもしれません。
そして、日本時間13:30(シカゴ時間1:30、NY時間2:30)には約15,390ドルへさらに上昇していたこともあって少し値を戻していきました。
さらに14時過ぎからは前場の頃から前日比で大幅に上昇していた香港と上海市場の後場に入っても順調に株価を伸ばし、上海総合指数は日本時間14:53(上海時間13:53)に本日の最高値2,092.33となり、香港ハンセン指数も日本時間15:01(上海時間14:01)に本日の最高値21,449.04となるなど東証の大引けの頃の本日の最高値水準まで上昇して行きました。
また、円相場も14:07の98.27円を底にして反転上昇したことと先に述べた香港や上海の株高に支援されて急速に値を戻し、日経平均の終値は14,472.58円で前日比+55.98円(+0.39%)と若干上昇する形となりました。
このような相場展開の結果、前日比で見た場合には日経平均は14,472.58円で+55.98円(+0.39%)と若干上昇しましたが、TOPIXは1,194.77で-0.43(-0.04%)、東証1部時価総額が前日比-0.03%、東証1部は値上がり銘柄数754(43%)で値下がり銘柄数825(48%)と値下がり銘柄数が若干上回り、大証1部時価総額が前日比-0.36%、、大証2部時価総額が前日比-0.23%など東証1部や大証は全体としては売り買いが交錯して若干値下がりする形となっています。
また、JASDAQ指数が前日比+0.14%(JASDAQ TOP20が前日比-1.14%、JASDAQスタンダードが前日比+0.10%、JASDAQグロースが前日比+1.22%)、マザーズ指数が前日比+2.10%となっていますから、小型株・新興株についてはJASDAQ TOP20が前日比マイナスとなるなど一部では下落が見られるものの、全体としては上昇していますから大型株から小型株まで幅広く僅かながら値上がりが生じた形となっています。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前日の2.29兆円から本日が2.23兆円、大証1部が前日の318.79億円から本日が330.78億円と大型株は薄商いの状況が続いています。
また、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前日の925.23億円から本日が649.90億円、グロースが前日の256.58億円から本日が339.50億円と小型株や新興株も同じように薄商いの状況が続いています。
なお、香港ハンセン指数は21,437.49香港ドルで前日比+532.93香港ドル(+2.55%)、上海総合指数は2,072.99で前日比+64.86(+3.23%)、東証大引け以降に若干得幅を縮めたとはいえ、前日比で大幅な上昇となっています。
この後はいつもと同じく中国株やシカゴグローベックスの動きと、定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。