こんばんは!
本日の東京市場は上昇材料も下落材料も中国の6月輸出が前年比マイナス3.1%となったことから中国経済の減速と考えられることだったようです!?
詳細は後ほど述べますが、時間帯によって同じ数値から導き出された株価が変化する理由なのですが真逆の形となっていて、各々の時間帯でどちらの見方が有力視されたかの違いだったようです。
昨晩のNYダウが15,300.34ドル(前日15,224.69ドル、前日比+75.65ドル)と上昇したの受けて、+363.56円(+2.58%)の14,472.90円と大幅な上昇となったものの、シカゴ日経平均先物が14,435円(前日14,310円、東証終値比-39円)と下落した為、下落して始まりました。
日経平均は9:00に14,484.82円と前日の終値14,472.90円から12円上昇して始まり、前日の終値から下落したシカゴ日経平均先物にさや寄せする形で9:01に14,429.31円へ下落に転じましたが、9:57に14,471.46円とほぼ前日比横ばいに戻し、そこからさらに上昇して10:14に14,542.27円まで到達しました。
その後香港市場などが開いた後も、香港市場などが堅調だったことを支援材料として特に下落せず、10:41に14,555.33円と日経平均が本日の最高値をつけ、日本時間10:46(香港時間9:46)に香港ハンセン指数も21,040.94香港ドルと本日の最高値をつけるなど、同じような相場展開となりました。
そのせいか、中国の6月輸出が前年比マイナス3.1%となったことから中国経済の減速懸念が再燃したことを受けて香港のハンセン指数が日本時間10:46(香港時間9:46)の21,040.94香港ドルから日本時間11:31(香港時間10:31)の21,680.92香港ドルへ約360香港ドルの急落が生じたのを受けて、10:58の14,535.57円から11:05に14,472.15円へ7分で約60円の急落が生じて値を消し、前場の引けはほぼ前日比横ばいとなりました。
後場の寄り付きもほぼ前場の引けと同じ水準となった為日本時間12:33(香港時間11:33)に香港のハンセン指数が21,786.88香港ドルと少し値を戻していたことから、14,472.34円とほぼ前日比横ばいになっていましたが、12:46に後場の最高値14,521.76円をつけています。
しかし、その後は13:34の101.01円から14:15の100.27円へ急速に円高ドル安が進むと共に、それと並行して日経平均も13:35に14,480.60円とほぼ値を消す形となり、13:50頃の14,440円から13:58の14,333.90円へ10分ほどで100円以上急落したのを皮切りに、14:07の14,383.72円から14:13の14,297.62円へ6分で約86円と急落を繰り返し、14:38に本日の最安値14,287.69円に達しました。
この時間帯は、香港など中国関連株式市場の後場が始まった頃であり、香港のハンセン指数が日本時間14:00(香港時間13:00)の約20,780香港ドルから日本時間14:15(香港時間13:15)の20,638.24香港ドルへ約140香港ドル急落して本日の最安値をつけ、その後もほぼ同水準に低迷した時間帯に当たりますから、やはり香港市場などで中国の6月輸出が前年比マイナス3.1%となったことを受けて中国経済の減速懸念が再燃したことが大きく影響したといえそうです。
ところが、日本時間14:40(香港時間13:40)頃からは、その貿易統計の低迷によって中国人民銀行が景気刺激策として金融緩和をするとの観測が広がり、同じ統計ながら株式市場への影響についての見方が逆転したことから、香港ハンセン指数は一転し、日本時間14:57(香港時間13:57)の20,852.64香港ドルへ一気に上昇したため、円相場も14:31の1ドル100.31円から大引けの15:00頃には100.5円前後まで円安ドル高となり、日経平均も14:38の最安値14,287.69円から大引けの15:00には14,416.60円へ急速に値を戻して本日の取引を終えています。
このような相場展開の結果、前日比で見た場合には日経平均は14,416.60円で-56.30円(-0.39%)、TOPIXは1,195.20円で-1.69円(-0.14%)、東証1部時価総額が前日比-0.11%、東証1部は値上がり銘柄数693(40%)で値下がり銘柄数880(51%)と値下がり銘柄数が若干上回るなど東証1部は売り買いが交錯して若干値下がりする形となっています。
また、JASDAQ指数が前日比-0.65%(JASDAQ TOP20が前日比+1.08%、JASDAQスタンダードが前日比-0.47%、JASDAQグロースが前日比-5.89%)、マザーズ指数が前日比-3.17%となっていますから、小型株・新興株についてはJASDAQ TOP20が前日比プラスとなるなど一部では上昇が見られるものの、全体としては下落していますから大型株から小型株まで幅広く値下がりが生じた形となっています。
もっとも、大証1部時価総額が前日比+0.51%、東証2部が前日比+0.15%、JASDAQ TOP20が前日比+1.08%と一部の市場では若干上昇となったものもあります。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前日の2.36兆円から本日が2.89兆円、大証1部が前日の287.73億円から本日が318.79億円と大型株は薄商いの状況が続いているとはいえ、取引が膨らむ形となっています。
また、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前日の818.16億円から本日が925.23億円と薄商いの状況が続いているとはいえ取引が膨らむ形となったのに対して、グロースが前日の425.53億円から本日が256.58億円とさらに減少しており、小型株や新興株も同じように薄商いの状況が続いています。
なお、香港ハンセン指数も上海総合指数も東証大引け以降も堅調な相場が続いて終値が前日比プラスとなっています。
そうした香港や上海市場の好調さを材料に日経平均先物は東証大引け以降も堅調な相場が続いて上昇しましたが、16:35の14,440円から17:10の1ドル14,270円へ急落し、16:35の1ドル100.58円から17:13の1ドル99.80円へ約0.6円の円高ドル安になったのと並行する形となっており、円高株安が急速に進んでいました。
この時間帯にはシカゴグローベックスのダウ平均先物も15,240ドルから15,212ドルへ下落していますから、世界的に株安が進んでいるとも言えそうです。
その後は21:38に1ドル100.25円へ少し円安ドル高方向に戻り、ダウ平均先物も15,223ドルへ値を戻すなど、相場に落ち着きが見え始めた為、日経平均先物も21:44現在で14,320円へ値を戻しています。
こうした東証取引時間終了後の値動きを見る限り、明日の東京市場の朝の寄り付きの株価は今晩の欧米市場次第となりそうですが、円高と共に大幅続落してしまうのか、注意して見守る必要がありそうです。
この後はいつもと同じく中国株やシカゴグローベックスの動きと、定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。