こんばんは!
本日の東京市場は昨晩の6月の米国の製造業雇用者数、非農業部門雇用者数、平均時給などの雇用統計が良かったことを好感してNYダウが15,135.84ドル(前日14,932.41ドル、前日比+147.29ドル)と上昇したことでシカゴ日経平均先物はシカゴ時間16:00(日本時間6:00)で14,440円(前日14,185円、東証終値比+130円)でその頃のドル円が101.15円(前日100.55円)くらいになった為、上昇して始まりました。
ところが、香港のハンセン指数も上海総合指数朝方から終日前日比マイナスで特に東証取引時間中が低迷したことから、様相は一変する形となりました。
日経平均は10:14の14,473.42円から10:56の14,302.53円、12:37の14,409.99円から13:03の14,325.14円、13:16の14,360.34円から13:34の14,229.97円、13:57の14,283.81円から14:22の14,126.78円、14:46の14,199.43円から15:00の14,109.34円と何度か下落を繰り返して朝の寄り付きの大幅な上昇が一転して、大引けでは大幅下落となりました。
その為、前日比で見た場合には日経平均は14,309.97円から-200.63円(-1.40%)の下落、TOPIXは1,188.58円から16.00円(-1.35%)の下落と大幅下落と言っても極端な下落とはいえませんが、朝の寄り付きの初値から大引けの終値で見た場合には日経平均は9:00の14,494.41円から15:00の14,109.34円と-385.07円(-2.66%)の下落、TOPIXは9:00の1,202.44円から15:00の1,172.58円と-29.86円(-2.48%)の下落とかなり大きな下落と見ること出来ます。
為替相場は前日比では約1円の円安ドル高である101円を超える水準を取引時間中はほぼ保っており、これも前日比で見るとプラス要因になっていましたが、9:00の約101.5円から15:00の約100.9円と0.6円の円高ドル安となっており、為替相場の影響も前日比と朝の寄り付きと大引けでの比較ではかなり異なる形となっていますから、こちらも今日の相場が右肩下がりになる材料の一つとなったといえるかもしれません。
また、アジア株式市場の相場下落の影響からかシカゴグローベックスのダウ平均先物価格も東証の大引けの時間である15:00には15,065ドルと朝の寄り付きの頃の15,110ドルから下落していたことも世界的な株安傾向を想起させ、売り材料となっていたかもしれません。
本日は日経平均が前日比-200.63円(+2.08%)の14,309.97円となっただけでなく、TOPIXが前日比-1.35%、東証1部時価総額が前日比-1.27%、東証1部の値下がり銘柄数1,285(75%)、大証1部時価総額が前日比-0.26%と大型株は幅広く売られてほぼ全面安となっています。
もっとも、JASDAQ指数が前日比-0.24%(JASDAQグロースが前日比-7.24%、JASDAQはスタンダードが前日比+0.03%)、マザーズ指数が前日比+0.74%となっていますから、小型株・新興株については下落とはいえませんから、完全な全面安というほどでもないようです。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前日の2.05兆円から本日が2.52兆円、大証1部が前日の307.22億円から本日が349.40億円と大型株は薄商いの状況が続いているものの、やや増加し始めており、
そして、小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前日の794.79億円から本日が854.01億円、グロースが前日の382.36億円から本日が376.29億円と小型株や新興株も薄商いの状況は変わっていませんので、一部の解説で見られるような個人投資家が新興株や小型株へシフトした・・・というのは疑問を感じる出来高の推移と思われます。
なお、東証の大引けの時間に近い日本時間15:04(香港時間14:04)に20,408.31香港ドルだった香港ハンセン指数は凍傷の取引時間後に値を戻し、日本時間16:36(香港時間15:36)に20,690.29香港ドルとなったのち、終値は20,582.19香港ドルと前日比-272.48香港ドル(-1.31%)と下落幅を縮めています。
そして、この香港ハンセン指数の戻りを受けて日経平均先物価格も15:05の14,060円から17:40には14,270円へ、ドル/円相場も15:21の101.02円から18:07には101.33円へ、シカゴグローベックスのダウ平均先物も15:00の15,065ドルから18:00には15,120ドルへと各々値を戻しており、あたかも東証の取引時間帯のみ下落幅を大きくすることで狙い撃ちされたかのような形となっています。
こうした東証取引時間終了後の値動きを見る限り、今夜の欧米市場で大きな混乱がなければ、明日の東京市場は再び前日比プラスで始まることになるのかもしれません。
この後はいつもと同じく中国株やNYダウ先物の動きと定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。