エジプトのモルシ政権崩壊間近？ほか

[冬山さん]

BBCであってのたのをベースに思ったことをひたすら書いただけです。


■CIAがEU本部に対して盗聴とメールなどの通信傍受を行っていたことが判明。
特にナチや東ドイツ時代の反動から盗聴や検閲に対して敏感なドイツが強く反発。
実際の所、アメリカとイギリスは一緒になってあちこちで諜報活動していたわけで、ドイツは一方的に被害を受けていたことになる。
一部市民は元CIAで亡命先を探しているスノーデン氏は我がドイツが受け入れるべきという世論まで出てきている。


■プーチン　例の元CIAスノーデン氏の件で動き。
アメリカはロシア他各国に圧力をかけて、亡命拒否するようしていたが、プーチンは今後反米活動中止するなら、スノーデン氏はうちに亡命してもいいと示唆。
6月末にはロシアに亡命申請をしていたというので、そのまま受理されてしまいそうですね。


■アフガニスタンまた治安悪化によりJICA職員が撤収開始。
やはり先月、アメリカ軍からアフガニスタン軍へ治安維持の譲渡し始めたらこのざま。
これはBBCではなくて共同通信
http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013070101002095.html

BBCでも同様にパキスタンでもやはりテロ活動が再活発化してきていて、ひさしく政権に返り咲いたシャリフ氏には早速きびしい事態に。

やはり反政府武装勢力は小さな勢力がたくさんあるもので意思統一はあまりはかられないといわれていたが、いったんおとなしくしておいてアメリカなどが軍事力の重点を中東から引いて、対中国へシフトして、トータルでは予算縮小をと決めて、それが既定路線になったタイミングで活動を再開しているのだとしたらすごいが。


■エジプト、反体制派（主に世俗主義）による大規模デモ。
ムスリム同胞団本部がデモ隊に襲撃され破壊・略奪・放火で破壊された。

デモ隊は現在モルシ―大統領に対して退陣要求。反対運動を主導している「タマッロド（反抗の意）」は2日17時（日本時間三日0:00）までに退陣しなければ全国で不服従運動を開始するという。（産経）
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130702/mds13070200530000-n1.htm
親米派で民主主義を重視するエジプト軍部に動き。（親米を象徴するのが主力戦車が米軍と同じエイブラムス）
エジプト軍最高評議会議長兼国防相シシ大将。国営テレビで声明。「（48時間の）期限までに国民の要望が実現されなければ、（軍には）将来に向けたロードマップを示す義務がある」と示唆。（ロイター）
http://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2013/07/104250.php

ムスリム同胞団を中心に民主化勢力が合しての政権になっていたが、ムスリム同胞団の路線を嫌ってムスリム同胞団でない勢力は内外から政権から離れていく、現政権の閣僚でムスリム同胞団ではない5名が辞表を大統領に提出。現時点では大統領は受理していないようですが、国防相がもろに倒閣へ揺さぶりかけてきているのでどうしようも...

300万人が参加するエジプトの反政府デモ、ついに軍まで動きつつあります。（実力行使はしないでしょうけど）
もう間違いなく2日以内にモルシ政権は終わるでしょう。
民主化運動のカギを軍が握っているという点でトルコやエジプトは興味深いです本当。
しかしなるほど、急に原油が上がるわけだ。イランが穏健化してきて再度原油市場へ大規模な供給が再開されるだろうから長期では下がっていくだろうなと思ったら上がって驚いているところでした。


■香港でも返還記念日を迎えて、大規模に中国に反発して民主化要求デモ
中国としても扱いが大変な香港。国際都市だから握りつぶせないし、無茶やると海外からの投資が細るし、そうなるとシンガポールや台湾にマネーが逃げて、香港便りで発展しているシンセンとか悪影響だし...
香港人のいくつかの団体や個人が集まる中、Chinese Colonist Get Out! という横断幕と英領香港旗をかかげ、中国本土からの移民を追い出せという団体も。（まあBBCニュースだからこそ彼らを取り上げたんでしょうけど）

この一連の香港のデモは主催者によると現在43万人、中国側を重視する経済界や親中派は、デモ時間帯に商業地区でバーゲンセールを行ったり、99香港ドル（約1270円）という激安で、若者に人気のグループを多数集めたコンサートも開いた。(日経より一部要約)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM01051_R00C13A7FF2000/

しかし見え透いた中国の工作と思われ、逆に市民は激怒してデモ参加者が増えた側面も。
ジャッキーチェンなんかも北京オリンピックで積極協力してたりと中国側機関もマスコミ・芸能界まで広くうまく取り込んでいるんだろうな。
少なくとも、このコンサートも、その出演アーティストと、プロダクションやレコード会社が中国寄りかどうかってのを判別するきっかけになったのかなって気もする。
今後は香港のポップカルチャーで、反中国派の若者がそういったことを意識して言ったりするのかどうか気になる。（日本では殆どそんなことは起きないだろうけど、香港だったらどうなるかと）

BBCではスタジオに香港人と中国本土人を呼んでインタビュー。香港人の話では「香港人は押し付けられれば反発する。中国人として扱われるのは侮辱に感じる。十年前は香港は世界最高の場所と思っていたが現在は違う、たとえば中国人が不動産買いまくるので、香港人は不動産が買えないのでシンセンに不動産買ったりするなげかわしい事態になっている。」との旨、中国マネーに対して特に怒り。

中国は拡張と、内政の安定化を図るため「漢民族」ではなく「中華民族」というもっと広いくくりを強調してきていたが、少なくとも香港ではアイデンティティを中国に同化させるのに失敗しているようだ。
（今日の本論とは離れた余談ながら、逆に中国側は沖縄のアイデンティティを日本から分離させて「琉球民族」「沖縄人」などと自覚させようという工作を、研究者などを使って長年続けているがこっちもどうなっていくか...


■電源落とさず清掃作業＝ゼンショー子会社書類送検－京都南労基署（時事通信）
>宇治田原町立川金井谷の工場で４月１７日、契約社員が機械を一時停止させて清掃中、別の社員が誤って機械を稼働。契約社員が右手を機械の金属刃部分に挟み、指４本を切断した。
>労働安全衛生規則により、清掃時には電源を切らなければならないが、同社は同様の作業手順を長年継続。工場長は「電源を切ると作業効率が下がると思ってやっていた」と話しているという。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013070100705

この事故はすき屋の親会社ゼンショーのグループ企業トロナジャパンのピザ生地工場で工場清掃にて安全を無視し機械の電源を落とさないまま清掃作業をさせ指四本を失ったというものです。

いうても氷山の一角でこういうのは町工場規模の小さな会社では少なからずあって、効率を上げるため、過剰反応しがちな安全装置を不正改造で外しちゃうといった話も聞きます、事故が発生した際も、会社による責任を回避すれば、あとは労災保険などはその会社じゃなくて負担することになるから...という風な思考で業界が回っているのだとすれば恐ろしい社会だなと思ったりします。

（実際、障害者雇用率を見ると法定雇用率をちゃんと出せているのは、製造業とIT関連で、それは積極的雇用でなくて、劣悪な労働環境のせいで、指や腕を亡くす製造業と、同様に精神障害を発生させるIT関連だろうという事情が推測できる。なんとももどかしい。先日工作機械などへの設備投資はエネルギー効率などが向上するからペイできるようにとの旨安倍政権の閣僚が言っていたが、それらはもちろん安全性なども向上しているでしょうから、それによって事故を未然に防ぎ社会の負担を減らすことに繋がれば...と思うのですが）


■F1英国GPでピレリタイヤがバースト連発した問題。
メルセデス、フェラーリ、トロ・ロッソ　の三台のマシンのタイヤが破裂。
安全性の軽視だろうか、プロ野球統一球問題に通じるものを感じてしまった。
といっても、ピレリにしてみればF1で採用されることは世界のトップメーカーの証なのに、今回の件は思い切り逆宣伝効果であろうから、統一球問題ほど根深い元はないはずだが。
（※モータースポーツに詳しい人の話だと、実際の所、昔からピレリは耐久よりも他の性能を重視しているイメージがあるとのこと）


■BBCによると韓国の整形手術目当てにモンゴル等の外国から整形旅行が数年で2倍に。しかし事故多いとのこと。
特に外国人に対する医療事故補償がずさんで、労働に支障があるかどうかという観点で保障されるのがせいぜいで、外国人には保証がないとのこと。


全くまとまってないですがこの辺で
あえて言うなら、エジプトなんかは従来の政権に不満があって、選挙で全く違う政権を選んでみたけど、やっぱり違うぞとデモを起こしているわけですが、　これ日本に置き換えると自民党ではダメだと民主に投票し鳩山政権ができましたが、しょっぱなからあまりのひどさ。これについてほとんどデモも起きない日本は不気味なもんだなと思いました。